柿本人麿 巻1-31
   
  ささなみの 志賀の [一(ある)は云はく、比良の] 大わだ 淀むとも
  昔の人に またも逢はめやも [一は云はく、逢はむと思へや]
口訳   
  楽浪(ささなみ)の志賀(しが)[一つには、比良の〕大わだが淀んでいても、昔の人にまた逢えるでしょうか[一つには、逢えるとは思えません]。
   
原文    
  左散難弥乃 志我能 [一云、比良乃] 大和太 與杼六友 昔人二 亦母相目八毛 [一云、将會跡母戸八]
場所  滋賀県大津市御陵町・大津市役所時計塔 (揮毫者・未詳)
写真  
2021.1.30
「楽浪(ささなみ)の」は、志賀(しが)、大津などを導く枕ことば。
「昔の人」は、(近江の)大津宮(おおつのみや)があった頃の人々のこと。






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