元明天皇 巻1-78
   和銅三年庚戌(かうじゅつ)の春二月、藤原宮より寧楽宮(ならのみや)に遷(うつ)りましし時に、
   御輿(みこし)を長屋の原に停めて遙かに古里を望みて作れる歌

  飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去(い)なば 君があたりは 見えずかもあらむ
口訳   飛ぶ鳥の明日香の里を後にしていったなら、あなたのいるあたりを目にすることができなくなってしまうだろうか。
原文    和同三年庚戌春二月、従藤原宮遷于寧楽宮時、御輿停長屋原遙望古郷作歌
  飛鳥 明日香能里乎 置而伊奈婆 君之當者 不所見香聞安良武 
場所  高市郡明日香村雷・甘樫丘付近明日香川対岸(揮毫者・未詳)
写真  

  


2011.2.16
飛鳥川をはさんで甘樫丘北側の駐車場の対岸にあります。
これはめちゃくちゃ見つけやすいです。
場所  天理市長柄町・長柄運動公園内(元暦校本より)
写真  
2013.1.12
和銅3年に藤原宮から奈良の都に遷都する時に、御輿(みこし)を長屋の原に停めて、古里を望んで詠んだ歌とされています。
長屋原は現在のJR長柄駅の西あたり。
場所  天理市西井戸堂町・山辺御県坐神社(薮安治)
写真  

  
2012.2.9
山辺御県坐神社はちょうど平城遷都の一行が通った中ツ道に面しています。



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