磐姫皇后(いはのひめのおほきさき) 巻2-85 | |
難波高津宮(なにはのたかつのみや)に御宇天皇代(あめのしたしらしめしすめらみことのみよ) 〔大鷦鷯天皇(おほさざきのすめらみこと)、 謚曰仁徳天皇(おくりなしてにんとくてんわうといふ)〕 磐姫皇后(いはのひめのおほきさき)の、天皇(すめらみこと)を思(しの)ひて作りませる御歌 君が行き 日(け)長くなりぬ 山尋ね 迎へか行かむ 待ちにか待たむ 右の一首の歌は、山上憶良臣の類聚歌林に載す。 |
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口訳 |
貴方が帰って往かれてからずいぶん日が経ちました。 山路を越えて訪ねて迎えにいきましょうか、それともここで待っていましょうか。 |
場所 | 大阪府堺市堺区大仙町・大仙公園西側遊歩道 (揮毫者・犬養悦子) |
原文 | 難波高津宮御宇天皇代〔大鷦鷯天皇、謚曰仁徳天皇〕 磐姫皇后思天皇御作歌 君之行 氣長成奴 山多都祢 迎加将行 待尓可将待 右一首歌、山上憶良臣類聚歌林載焉。 |
写真 | 2022.06.05 |
犬養孝教授は、昭和27年、堺市成人学校が開校された当初から 昭和63年まで、万葉鑑賞口座の講師を担当してきました。 その功績によって昭和57年に、堺市功労者表彰を受けました。 万葉歌碑は受講者ならびに有志によって、堺市の文化振興を願い、 あわせて犬養教授への感謝の気持ちを込めて大仙公園に建立されました。 |
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