鏡王女(かがみのおほきみ) 巻2-92
   鏡王女の和(こた)へ奉(まつ)れる御歌
  秋山の 樹(こ)の下隠(がく)り 行く水の
  われこそ益(ま)さめ 御思(みおもひ)よりは
口訳   秋山の木陰を流れて行く水のように静かに、わたくしのほうこそ、あなたさまが思ってくださる以上に思っています。
場所  桜井市忍阪・舒明天皇陵そば (揮毫者・犬養孝)
原文    鏡王女奉和御歌
  秋山之 樹下隠 逝水乃 吾許曽益目 御念従者
写真  


2011.12.27
天智天皇が鏡王女に贈った歌に対する返歌。
鏡王女は額田王の姉とされ、後に藤原鎌足の正妻となり、次代の権力者となった不比等を生みます。
奈良の興福寺は、鎌足の病気平癒を願って王女が発願したものです。



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