天武天皇 巻2-103、藤原夫人(ふぢはらのぶにん) 巻2-104 | |
明日香の清御原宮(きよみはらのみや)に御宇天代(あめのしたしらしめししすめらみことのみよ) [天渟中原瀛真人天皇(あまのぬなはらおきのまひとのすめらみこと)、諡(おくりな)して天武天皇(てんむてんのう)といふ] 天皇の藤原夫人に賜へる御歌一首 わが里に 大雪降れり 大原の 古(ふ)りにし里に 落(ふ)らまくは後(のち) 藤原夫人の和(こた)へ奉れる歌一首 わが岡の おかみに言ひて 落らしめし 雪の摧(くだ)けし 其処(そこ)に散りけむ |
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口訳 | 私のいるこの飛鳥の宮殿には大雪が降った。あなたのいる大原の古びた里に降るのは、ずっとあとだろう。 この雪は私の里の竜神様に私が頼んで降らせたものです。その雪のかけらが、そちらにちらついたのでしょう。ほほほ(^^) |
場所 | 高市郡明日香村小原・小原神社(揮毫者・犬養孝) |
原文 | 天皇賜藤原夫人御歌一首 吾里尓 大雪落有 大原乃 古尓之郷尓 落巻者後 藤原夫人奉和歌一首 吾岡之 於可美尓言而 令落 雪之摧之 彼所尓塵家武 |
写真 | 2011.2.22 |
飛鳥の宮ってほんとに箱庭みたいなちいさなところで栄えた都なんだとつくづく思います。 |
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