高市皇子(たけちのみこ) 巻2-157
   明日香清御原宮御宇天皇代(あすかのきよみはらのみやにあめのしたしらしめししすめらみことのみよ)
        十市皇女(とをちのひめみこ)の薨(かむあが)りましし時に、高市皇子尊の作りませる御歌

  神山(かむやま)の 山辺まそ木綿(ゆふ) 短木綿(みじかゆふ)
    かくのみ故(から)に 長くと思ひき
口訳   三輪山の木綿(ゆふ)は短くて、そんな風にあなたの命は短いものだったのに、もっともっと長いと思っていたのですよ、私は。  
場所  桜井市茅原・桧原神社北、山の辺の道 (揮毫者・入江泰吉)
原文    十市皇女薨時、高市皇子尊御作歌
  神山之 山邊真蘇木綿 短木綿 如此耳故尓 長等思伎
写真  


2011.5.15
十市皇女(とおちのひめみこ)が亡くなった時に、高市皇子がつくった歌です。
十市皇女は天武天皇と額田王との娘。
高市皇子は天武天皇の長子。



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