大来皇女(おほくのひめみこ) 巻2-165
   大津皇子の屍(かばね)を葛城(かづらき)の二上山(ふたかみやま)に移し葬(はふ)りし時に、
   大来皇女の哀(かな)しび傷(いた)みて作りませる歌

  うつそみの 人にあるわれや 明日よりは
  二上山を 弟背(いろせ)とわが見む 
口訳   この世に生きている私は、明日からは二上山を弟だと思って眺めましょう。
原文    移葬大津皇子屍於葛城二上山之時、大来皇女哀傷御作歌
  宇都曽見乃 人尓有吾哉 従明日者 二上山乎 弟世登吾将見
場所  桜井市吉備・吉備池堤 (揮毫者・小倉遊亀)
写真  
2011.11.28
場所  葛城市當麻・たいま温泉入口 (揮毫者・堀江彦三郎)
写真    

    
2011.12.16
場所  香芝市下田西・中央公民館 (揮毫者・石田清成)
写真    

  
2012.4.5
大津皇子を葛城の二上山に葬った時に、姉の大来皇女が作った歌です。
二上山には雄岳と雌岳の二つの峰があります。
大津皇子の墓は、雄岳の山頂近くに、大和に背を向けるようにして建っています。



トップページへ