柿本人麿 巻2-212 | |
柿本朝臣人麿の妻死(みまかり)し後に泣血(いさ)ち哀慟(かなし)みて作れる歌 衾道(ふすまぢ)を 引手(ひきて)の山に 妹(いも)を置きて 山道(やまぢ)を行けば 生けりともなし |
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口訳 | 衾道(ふすまぢ)の引手の山に妻を置いて、山道を帰っていくと、つらさのあまり生きているという気がしないことです。 |
場所 | 天理市中山町小路口・山の辺の道 (揮毫者・犬養孝) |
原文 | 柿本朝臣人麿妻死之後、泣血哀慟作歌 衾道乎 引手乃山尓 妹乎置而 山徑徃者 生跡毛無 |
写真 | 2011.12.22 |
背景が竜王山(586m)で「 引手の山 」といわれています。 左手に継体天皇の皇后、手白香皇女(たしらかのひめみこ)の衾田(ふすまだ)陵があり、衾路はこの付近だと考えられています。 |
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