石川少郎(いしかはのをといらつこ) 巻3-278
   石川少郎の歌
  志賀の海人(あま)は 藻(め)刈り塩焼き 暇(いとま)なみ
  髪梳(くしら)の小櫛 取りも見なくに
   右は今案(かむか)ふるに、石川朝臣君子(きみこ)、号(な)を少郎子といへり。
口訳   志賀の海人おとめは海藻をとったり、塩を焼いたりで暇がないものだから、
  髪をすく櫛さえ手にとってみることがないことだ。  
原文    石川少郎歌
  然之海人者 軍布苅塩焼 無暇 髪梳乃小櫛 取毛不見久尓

   右今案、石川朝臣君子、号曰少郎子也。
場所  福岡県福岡市東区志賀島・中津宮近くの遊歩道(デザイン・伊藤研之)
写真  



  
2016.7.10
志賀島第10号万葉歌碑。
歌碑は志賀海神社の中津宮付近にあり、浅瀬の沖の小島には沖津宮があります。
潮が引いた時には渡れるそうです。



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