春日蔵首老(かすがのくらのおびとおゆ) 巻3-282
   春日蔵首老(かすがのくらのおびとおゆ)の歌
  つのさはふ 磐余(いはれ)も過ぎず 泊瀬山(はつせやま)
  何時(いつ)かも越えむ 夜は更けにつつ 
口訳   まだ磐余さえ過ぎていない。
  こんなことでは泊瀬山はいつ越えられるだろう、夜は更けていくばかりだ。
場所  桜井市阿部・安倍文殊院境内 (揮毫者・朝永振一郎)
原文    春日蔵首老歌
  津障経 石村毛不過 泊瀬山 何時毛将超 夜者深去通都
写真  


2011.12.9
飛鳥から磐余を過ぎ、泊瀬山を越える春日老(かすがのおゆ)の歌です。
「磐余」には大津皇子が処刑された磐余池がありました。
「つのさはふ」は「いは」にかかる枕詞です。


土舞台が近くにあります。



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