長屋王 巻3-300
   長屋王の馬を寧楽山に駐めて作れる歌
  佐保過ぎて 寧楽の手向けに 置く幣は
  妹を目離(めか)れず 相見しめとぞ
口訳   佐保を過ぎて、ここ寧楽山で神に奉げものを差し上げるのは、あなたにいつも会わせてくださることを祈ってのことです。
原文    長屋王駐馬寧楽山作歌
  佐保過而 寧樂乃手祭尓 置幣者 妹乎目不離 相見染跡衣
場所  奈良市歌姫町・添御県坐神社境内 (揮毫者・猪俣静弥(国文学者))
写真  
2012.3.10
下ツ道の北の端に位置する添御県坐神社(そうのみあがたにいますじんじゃ)は、
大和と山城の国境沿いの神として古くから尊まれてきました。
歴史の古さを感じさせる簡素な神社で、雰囲気満点です。

長屋王(天武天皇13年(684年)-神亀6年2月12日(729年3月16日))は、奈良時代の皇族。
官位は左大臣正二位。
父は天武天皇の皇子の高市皇子、母は天智天皇の皇女の御名部皇女(元明天皇の同母姉)であり、皇親として嫡流に非常に近い存在であった。
皇親勢力の巨頭として政界の重鎮となったが、対立する藤原氏の陰謀といわれる長屋王の変で自害した。
(何食(729)って死んだ?長屋王の変)
場所  奈良市佐保台西町・JR平城山駅前 (揮毫者・平田華邑(書家))
写真  


2015.3.31
この歌碑はJR平城山(ならやま)駅前にありますが、駐輪場と一体化していますので
とても残念な状況です。
自転車に囲まれまくっています。
場所  奈良市法蓮町・大佛鐵道記念公園 (揮毫者・未詳)
写真  

  
2020.3.26
万葉歌碑というよりは、法蓮町の紹介の一部にちょろっと使われているだけです(笑)



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