門部王 巻3-310 | |
門部王の東の市の樹を詠みて作れる歌一首 [後に、姓大原真人の氏を賜へり] 東の 市の植木の 木垂(こだ)るまで 逢はず久しみ うべ恋ひにけり |
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口訳 | 東の市の並木の枝が垂れ下がるまで久しくあなたに逢うことができずにいるのだから 恋しく思うのももっともなことだ。 |
場所 | 奈良市杏町・辰市神社境内 (野村吉次) |
原文 | 門部王詠東市之樹作歌一首 [後、賜姓大原真人氏也] 東 市之殖木乃 木足左右 不相久美 宇倍戀尓家利 |
写真 | 2012.2.15 |
門部王は奈良時代の歌人。長皇子(天武天皇の子)の孫。 神亀元年(724)ころに出雲守となり、天平6年(734)2月の朱雀門の歌垣では頭をつとめた。 天平9年(737)に右京大夫となり、後、大原真人の氏姓をあたえられる。 天平17年(745)4月23日大蔵卿在任中に死去。 平城京には東西の市が置かれ、衣食住に関するさまざまな店がでていました。 東市はいまの奈良市杏町、西九条町あたり。 西市は大和郡山市九条町あたり。 |
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