湯原王(ゆはらのおほきみ) 巻3-375 | |
湯原王(ゆはらのおほきみ)の芳野にして作れる歌一首 吉野なる 夏実(なつみ)の河の 川淀(かはよど)に 鴨そ鳴くなる 山陰(やまかげ)にして |
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口訳 | 吉野の菜摘(なつみ)の川のよどみに鴨が鳴いています。山陰になっているところで。 |
場所 | 吉野郡吉野町菜摘・十二社神社(西本願寺本より) |
原文 | 湯原王芳野作歌一首 吉野尓有 夏實之河乃 川余杼尓 鴨曽鳴成 山影尓之弖 |
写真 | 2011.10.20 |
湯原王は天智天皇の孫で、志貴皇子の第二子。 「夏實の河」は吉野川の菜摘(なつみ)あたりの流れをいい、吉野離宮があった宮滝のあたりよりやや上流。 |
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