大網公人(おほあみのきみひと) 巻3-413 | |
大網公人主の宴に吟へる歌 須磨の海人の 塩焼衣の 藤衣(ふじころも) 間遠(まとほ)にしあれば いまだ着なれず |
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口訳 | 須磨の海人の塩焼き作業に着る藤衣(ふじころも)は織目が粗いので、まだ着慣れないです。 |
原文 | 大網公人主宴吟歌 須麻乃海人之 塩焼衣乃 藤服 間遠之有者 未著穢 |
場所 | 鹿児島県薩摩川内市中郷・万葉の散歩道 (揮毫者・天野和代) |
写真 | 2020.2.17 |
薩摩川内市の歴史資料館の裏手の川筋に15基の万葉歌碑が建っており、そのうちのひとつです。 宴会の時に詠んだ歌です。 「塩焼衣の藤衣」は、塩焼き作業の時に着た藤のつるで作った粗末な衣のこと。 「間遠にしあれば」とは「目が粗いので(関係が疎遠なので)」ごわごわして着慣れていないことをいいます。 |
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