大伴坂上郎女 巻4-657
    大伴坂上郎女の歌
  思はじと 言ひてしものを 朱華(はねず)色の 
  変(うつろ)ひやすき 我が心かも
口訳   あなたのことは思わないようにしようと言ったはずなのに、
  はねずの花の色が移ろいやすいように、私の心も移ろいやすいことです。(また、あなたのことを思っています。)
原文    大伴坂上郎女歌
  不念常 曰手師物乎 翼酢色之 變安寸 吾意可聞
場所  鹿児島県薩摩川内市中郷・万葉の散歩道 (揮毫者・新屋冨峰)
写真  

 
2020.2.17
薩摩川内市の歴史資料館の裏手の川筋に15基の万葉歌碑が建っており、そのうちのひとつです。
朱華(はねず)とは、庭梅のこと。染色があせやすい。



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