大伴坂上郎女 巻6-992
   大伴坂上郎女、元興寺の里を詠む歌一首
  故郷の 飛鳥はあれど あをによし
  平城の明日香を 見らくし好しも
口訳   ふるさとの飛鳥もよいけれど、この華やかな平城の明日香をみるのもいいものだ。
場所  奈良市北天満町・瑜伽神社 (類聚古集より)
原文    大伴坂上郎女、詠元興寺之里謌一首
  古郷之 飛鳥者雖有 青丹吉 平城之明日香乎 見樂思好裳
写真  

  



  


2018.5.5
都が平城に遷るのに伴い、飛鳥にあった寺の多くも移され、
有力氏族の寺も次々と建てられました。
なかでも元興寺は、蘇我馬子が飛鳥に創建した法興寺を移した寺で
故郷飛鳥のなごりをとどめていました。
このあたりは「平城の明日香」と呼ばれ、親しまれていたとのことです。



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