大伴家持 巻6-994
   大伴宿祢家持の初月(みかづき)の歌
  振り仰けて 三日月見れば 一目見し
  人の眉引き 思ほゆるかも
口訳   空を振りあおいで三日月を見てみると、一目見たあの人の眉の様子が思いだされることだ。
場所  奈良市法蓮町・佐保川堤 (揮毫者・東野洋子)
原文    大伴宿祢家持初月歌
  振仰而 若月見者 一目見之 人乃眉引 所念可聞
写真  


2015.4.9
 大伴坂上郎女は大伴旅人の妹で、家持の叔母。
 郎女の娘の坂上大嬢が家持の妻になるが、
 この歌は家持が16歳の時に大嬢に贈った歌とされています。
 



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