柿本人麿 巻7-1101
   河を詠める
  ぬばたまの 夜さり来れば 巻向の
  川音(かはと)高しも 嵐(あらし)かも疾(と)き   
口訳   夜になって、巻向川の川音が高くなっています。嵐が激しいからでしょうか。  
場所  桜井市穴師 (揮毫者・武者小路実篤)
原文    詠河
  黒玉之 夜去来者 巻向之 川音高之母 荒足鴨疾
写真  


2011.5.5
「巻向」は、奈良県桜井市の穴師(あなし)・巻向を中心とした一帯。
「巻向川」は、巻向山の主峰「弓月が岳」と穴師山の間から車谷の村落に沿って西に流れ下る小さな谷川。
「ぬばたまの」は夜にかかる枕詞で真っ黒という意。



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