未詳 巻7-1208 | |
覊馬(たび)にして作れる歌 妹に恋ひ 我が越え行けば 背の山の 妹に恋ひずて あるが羨(とも)しさ |
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口訳 | 妹への恋心に苦しみつつ 山路を越えていくと、背の山が妹の山と一緒にいて恋い苦しんでいないのが羨しいことよ。 |
場所 | 和歌山県伊都郡かつらぎ町窪・道の駅「紀の川万葉の里」 (揮毫者・未詳) |
原文 | 覊馬作歌 妹尓戀 余越去者 勢能山之 妹尓不戀而 有之乏左 |
写真 | 2011.5.6 |
大和から真土峠を越えて紀ノ川沿いに下ると、川の両岸にせまる山と山があります。 大和側から見ると左手が「妹の山」、右手が「背の山」。 仲良く並んだその姿は、夫婦の山とも兄妹の山ともいわれます。 |
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