未詳 巻7-1213 | |
覊旅(たび)にして作れる歌 名草山 言(こと)にしありけり わが恋ふる 千重の一重も 慰めなくに |
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口訳 | 名草山は絶景だなあ。でも「なぐさ」は言葉だけだったかな。 私の恋の苦しさの千の一つも慰めてくれなかったもの。 |
場所 | 和歌山県和歌山市紀三井寺・紀三井寺本堂前 (揮毫者・未詳) |
原文 | 覊旅作歌 名草山 事西在来 吾戀 千重一重 名草目名國 |
写真 | 2020.12.19 |
紀三井寺(紀三井山金剛宝寺)は和歌の浦の絶景を望む景勝地に建っており、春は早咲の桜の名所として名高い。 西国三十三所霊場第2番目の札所です。 名草山は和歌浦の対岸にある古くからの代表的なゆったりした山(標高230m)。 金剛宝寺護国院(紀三井寺)はその名草山の中腹にあります。 紀三井寺の寺名のおこりは寺の境内に清浄水、楊柳水、吉祥水の三霊水があり、 近江の三井寺と区別して紀三井寺とよぶようになったといわれています。 |
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