柿本人麿 巻7-1269
   所に就きて思を発せる
  巻向の 山辺(やまへ)とよみて 行く水の
  水沫(みなわ)のごとし 世の人われは
口訳   巻向山の麓を鳴り響かせて流れ行く水は、いくら激しくても、泡沫のように消えてあとかたもなくなってしまう。
  この世に生まれた我らも、すべてこんなふうになるのだ。
場所  桜井市箸中車谷・穴師川沿い (揮毫者・市原豊太)
原文    就所發思
  巻向之 山邊響而 往水之 三名沫如 世人吾等者
写真  


2011.5.5
巻向山は、桜井市の三輪山と穴師山との間にある高さ565メートルの山です。
巻向川は、その巻向山と三輪山、穴師山の間の谷川を集めて、穴師、車谷の村の中を流れていく小川です。



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