未詳 巻7-1270
   物に寄せて思ひを発(おこ)せる
  隠口の 泊瀬の山に 照る月は
  満(み)ち欠(か)けしけり 人の常なき
   右の一首は、古歌集に出づ。
口訳   泊瀬の山に照る月は、満ちては欠ける。そのように人の人生も無常なのだ。
場所  桜井市初瀬・長谷寺山門前 (揮毫者・林武)
原文    寄物發思
  隠口乃 泊瀬之山丹 照月者 満欠為焉 人之常無
   右一首、古歌集出。
写真  


2011.11.30
長谷寺は真言宗豊山派の総本山。
686年、天武天皇の病気平癒を祈り、僧道明が銅板法華説相図(国宝)をこの地に安置したのが始まりとされています。
歌碑は山門前、井戸のほとりにあります。



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