大伴坂上郎女 巻8-1433
   大伴坂上郎女の柳の歌
  うちのぼる 佐保の川原の 青柳は
  今は春べと なりにけるかも
口訳   流れに沿ってさかのぼっていくと、佐保の川原の青柳は、
  もうすっかり春の風情になったことだなあ。
原文    大伴坂上郎女柳歌
  打上 佐保能河原之 青柳者 今者春部登 成尓鶏類鴨
場所  奈良市法蓮町・佐保川堤、緑地公園内 (揮毫者・犬養孝(国文学者))
写真  

  


2015.4.9
場所  奈良市法蓮町・佐保川堤、夢窓庵前庭 (揮毫者・未詳)
写真  
2015.4.9
  大伴坂上郎女は、奈良時代初期〜中期の人(生没年不明)で、大伴旅人の異母妹。
  13歳ごろに穂積皇子に嫁し寵愛を受けますが、皇子の死後、藤原不比等の子・麻呂の恋人となった。
  後に異母兄・大伴宿奈麻呂のに嫁ぎ、生んだ娘の一人、大伴坂上大嬢が家持の妻となった。
  恋多き女性として数々の男性との相聞歌を残し、万葉集には女性としては最も多くの歌が収録されています。
 



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