湯原王 巻8-1550
   湯原王の鳴く鹿の歌
  秋萩の 散りの乱ひに 呼びたてて
  鳴くなる鹿の 声の遥けさ
口訳   萩がしきりに散り乱れるなかで、妻を呼び立てて鳴いている鹿の声が、
  何とまあ、はるばると聞こえてくることか
場所  奈良市雑司町・手向山八幡宮境内 (揮毫者・村上三島)
原文    湯原王鳴鹿歌
  秋芽之 落乃乱尓 呼立而 鳴奈流鹿之 音遥者
写真  


2013.11.10
湯原王は志貴皇子の子で天智天皇の孫(志貴皇子の子)にあたる。
官位にこそ恵まれなかったが19首が万葉集に残る。



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