未詳 巻9-1704
   舎人皇子(とねりのみこ)に献(たてまつ)れる歌
  ふさ手折(たを)り 多武(たむ)の山霧 しげみかも
  細川(ほそかは)の瀬に 波の騒(さわ)ける 
口訳   多武峯の山霧が深いのだろうか、細川の瀬に波がさわいでいる。
原文    献舎人皇子歌
  手折 多武山霧 茂鴨 細川瀬 波驟祁留
場所  桜井市多武峰・談山神社駐車場 (揮毫者・犬養孝)
写真  

  


2012.1.3
「ふさ手折り」は「ふさふさと手折ってたわめる」の意で、多武にかかる枕詞。

現在の談山神社駐車場の位置には、かつて多武峰ユースホステルがありました。
このユースホステルのペアレントは万葉集を愛し、「万葉おじさん」として親しまれていました。
歌碑は「万葉おじさん」の一周忌法要を兼ねて、氏を慕うホステラーとヘルパーによって昭和53年に建立されたものだそうです。

石舞台から県道見瀬多武峰線を越えて談山神社にいたる上り坂コースは
私の好きなジョギングコースのひとつです。
談山神社前の茶店で橡餅や草餅で一息つくのがお気に入りです。



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