未詳 巻10-1872 | |
見渡せば 春日の野辺に 霞(かすみ)立ち 咲きにほへるは 桜花(さくらばな)かも |
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口訳 | 春日野を見わたせば、野辺いっぱいに霞が立ちこめている。あれは桜の花が咲き匂っているのでしょうか。 |
場所 | 奈良市登大路三番町・県庁東交差点 (元暦校本より) |
原文 | 見渡者 春日之野邊尓 霞立 開艶者 櫻花鴨 |
写真 | 2012.8.24 |
春日野は春日山の山麓、三笠山、飛火野を中心とする現在の奈良公園一帯。 万葉の時代も春日野は貴族にも庶民にも恰好の遊宴の地だったのでしょう。 |
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