未詳 巻10-2341
   
  思ひ出づる 時はすべなみ 豊国(とよくに)の
  木綿山(ゆふやま)雪の 消(け)ぬべく思(おも)ほゆ
口訳   あの人のことを思い出した時は、もうどうしようもなくって、豊国(とよくに)の、由布山(ゆふやま)の雪のように、消え入りそうに思います。
場所  大分県由布市湯布院町・湯布院インターチェンジバス停広場 (揮毫者・犬養孝)
原文    
  思出 時者為便無 豊國之 木綿山雪之 可消所念
写真  

  
2012.8.18
豊国(とよくに)は、現在の福岡県東部および大分県にあたります。
それにしても切ない歌です。



トップページへ