東歌 巻14-3401
   信濃国の相聞往来の歌
  中麻奈(なかまな)に 浮き居(を)る船の 漕ぎてなば
  逢ふこと難し 今日にしあらずは
口訳   千曲川に浮かんでいる船が漕ぎ出して行ってしまうのと同じように
  もし行ってしまったら、逢うことが難しい。今日という日でなければ
    
原文    信濃國相聞往来歌
  中麻奈尓 宇伎乎流布祢能 許藝弖奈婆 安布許等可多思 家布尓思安良受波
場所  長野県千曲市上山田・千曲川萬葉公園南側 (揮毫者・犬養孝)
写真  

  
2013.4.21
「中麻奈」=千曲な、「な」は川に親愛をこめていう接尾語か。
「中」は「チグ」と訓まれた「沖」と同音である。
したがって「中麻」=千曲。



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