長忌寸意吉麻呂  巻16-3830
    玉掃(たまばはき)、鎌、天木香(むろのき)、棗(なつめ)を詠める歌
  玉掃 刈り来(こ)鎌麻呂 むろの木と
  棗が本(もと)と かき掃かむため
口訳   玉掃を刈り取ってこい、鎌麻呂よ。
  室の木と棗の下を掃除したいから。
原文    詠玉掃鎌天木香棗歌
  玉掃 苅来鎌麻呂 室乃樹與 棗本 可吉将掃為
場所  鹿児島県薩摩川内市中郷・万葉の散歩道 (揮毫者・鶴岡南苑)
写真  

 
2020.2.17
薩摩川内市の歴史資料館の裏手の川筋に15基の万葉歌碑が建っており、そのうちのひとつです。

宴席で戯れに詠んだ歌。

「玉掃(たまばはき)」は、キク科の高野箒(こうやぼうき)のことで、これで儀式(ぎしき)などに使う箒(ほうき)を作った。



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