大原高安真人(おほはらのたかやすのまひと) 巻17-3952 | |
古歌一首(大原高安真人の作。年月審(つばひ)らかにあらず。ただ聞きし時のまにまにここに記(しる)し載(の)す。 妹が家に 伊久里の森の 藤の花 今来む春も 常かくし見む 右の一首、伝へ誦(よ)めるは、僧玄勝これなり。 |
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口訳 | 伊久里の森に咲いている藤の花を、まためぐってくる春にも、こんな風に眺めたいものですね。 |
原文 | 古歌一首[大原高安真人作] 年月不審。但随聞時記載茲焉。 伊毛我伊敝尓 伊久里能母里乃 藤花 伊麻許牟春母 都祢加久之見牟 右一首、傳誦、僧玄勝是也。 |
場所 | 奈良市鹿野園町・奈良佐保短期大学前庭 (揮毫者・小倉遊亀) |
写真 | 2022.6.30 |
「伊久里(いくり)」は、富山県砺波市井栗谷、新潟県三条市井栗、ここ穴栗神社などの諸説ある。 |
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