粟田女王(あはたのおおきみ)  巻18-4060
    粟田女王の歌
  月待ちて 家には行かむ 我が插せる
  あから橘 影に見えつつ
   右の件(くだり)の歌は、左大臣橘卿の宅に在(いま)して
   肆宴(とよのあかり)きこしめしし時の御歌なり。并せて奏れる歌。
口訳   月の出るのを待って家に行こう。
  私の髪に挿した橘の黄金色の実が月光の中に見えるようにしながら。
原文    粟田女王歌
  都奇麻知弖 伊敝尓波由可牟 和我佐世流 安加良多知婆奈 可氣尓見要都追
   右件歌者、在於左大臣橘卿之宅、肆宴御歌。并奏歌也
場所  鹿児島県薩摩川内市中郷・万葉の散歩道 (揮毫者・原田咲子)
写真  

 
2020.2.17
薩摩川内市の歴史資料館の裏手の川筋に15基の万葉歌碑が建っており、そのうちのひとつです。



トップページへ