若倭部身麻呂(わかやまとべのむまろ) 巻20-4322
   
  我が妻は いたく恋ひらし、飲む水に
  影さへ見えて 世に忘られず

  右の一首は主帳丁(しゅちょうのよぼろ)麁玉郡(あらたまのこおり)の若倭部身麻呂
 
口訳   私の妻は、とても私のことを恋しがっているようだ。
  飲む水に妻の影さえ映って、忘れられない。
原文    
  和我都麻波 伊多久古非良之 乃牟美豆尓
  加其佐倍美曳弖 余尓和須良礼受

  右一首、主帳丁麁玉郡若倭部身麻呂
 
場所  静岡県浜松市浜北区平口・万葉の森公園 (揮毫者・櫻井満)
写真  




2018.2.17
場所  静岡県浜松市浜北区宮口・八幡神社(旧若倭神社) (揮毫者・犬養孝)
写真  

  




2018.2.17
この歌の題詞には、「天平勝宝7年2月6日、交替で筑紫(つくし)に遣(つか)わされる諸國の防人(さきもり)らの歌」、とあります。
若倭部身麻呂は、麁玉郡(あらたまのこほり:今の静岡県浜松市の一部)の人です。
2018.2.17



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