古事記・日本書紀 素戔嗚尊
   
  八雲立つ 出雲八重垣 妻籠(つまごみ)に 八重垣作る その八重垣を
口訳   雲が幾重にも立ちのぼる…雲が湧き出るという名の出雲の国に、八重垣を巡らすように、雲が立ちのぼる。
  妻を籠らすために、私はは宮殿に何重もの垣を作ったけど、ちょうどその八重垣を巡らしたように。
場所  島根県松江市佐草町・八重垣神社 (揮毫者・未詳)
原文    
  夜久毛多都 伊豆毛夜幣賀岐 都麻碁微爾 夜幣賀岐都久流 曾能夜幣賀岐袁(古事記)
  夜句茂多菟 伊弩毛夜覇餓岐 菟磨語昧爾 夜覇餓枳都倶盧 贈廼夜覇餓岐廻(日本書紀)
写真 

 


2013.9.30
八俣の大蛇を退治して櫛名田姫を得た素戔嗚尊は、新婚の宮を造るべき土地を求めて出雲の国をさすらった。
須賀の地に至ったとき、「ここに来て我が心は清々しくなった」と言って、そこに宮を造ることにした。
故に、その地をいま須賀というのである。
須賀の宮を造り始めたとき、雲がたちのぼった。そうしてよんだのがこの歌であるといわれています。
日本で最初の和歌だともいわれています。



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