日本書紀・野中川原史満 
   
其一  山川に 鴛鴦(をし)二ついて 偶(たぐ)ひよく 偶へる妹を 誰か率(ゐ)にけむ
其二  本毎(もとごと)に 花は咲けども 何とかも 愛(うつく)し妹が また咲き出来(でこ)ぬ
口訳 其一  山川におしどりが雌雄離れることなく二つ並んでいるように、私と夫婦仲睦まじくしていた媛を、心なくも誰がいったいひき連れ去ったのでしょうか。
其二  一木、一草みな一株ごとに花が咲いているのに、どうして、いとしい妹が再び咲いて出てこない(姿をあらわせてくれない)のでしょうか。
場所  桜井市山田・山田寺跡 (揮毫者・前川佐美雄)
原文    
其一  耶麻鵝播爾 烏志賦都威底 陀虞眦預倶 陀虞陛伊慕乎 多例柯威爾維武
其二  模騰渠等爾 婆那播左該騰摸 那爾騰柯母 干都倶之伊母我 磨陀左枳涅渠農
写真  

  
2011.11.28
飛鳥資料館の近くです。



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