吉野川ハーフマラソン2004

私のふるさとで開催されることもあり、吉野川ハーフマラソンは
最も思い入れの強い大会の一つであります。
今回、ピリカラ隊は辻井さん吉丼(「よしい」でなく「よしどん」)の3名体制で参加しましたです。


      吉丼♂   ポチ   辻井さん

さて、いきなりですがスタートです。
この大会はチップを採用してないためスタート地点までのロスがそのまま記録に反映されちゃうので
先頭集団は競って前の方に行かはります。
辻井さんとはコールの時点ではぐれちゃっていましたが
吉丼と私は分相応の後方に位置取ります。
道が狭いのに押し倒されたりしたらタイヘンだもんねー。

スタートしてほどなく、
栄山寺橋をわたって1km行って折り返す変則折り返しに入ります。
そこで折り返しの帰りに懐かしい姿に会えました。
去年のホノルルマラソンで後塵を浴びて以来の「ドラえもん」装束の人です。
なつかしい「カランコロン、カランコロン」という鈴の音で間違いなくその人(クリック、クリック!)とわかります。
ホノルルでは2人での参加でしたが、今回はお一人のようでした。
去年のホノルルのあともあちこち大会参加しておられるのか
こころなしかドラえもん姿も多少くたびれておられるように思います。
しかし、あのドラえもんは「メイド イン 関西」だったかー。
と、すこし楽しい気分になりました。(あとで調べると違いましたが…)

さて、ドラえもんに「さいならー」と言って本コースに入ります。
このコースは全体としては概ね前半登り、後半下りでありながら
その中で小刻みにアップダウンを繰り返す非常にリズムのあるコースです。

  今日は軽快でっせ〜v(^0^)v (photo by 吉丼♀)

前回、あざいお市マラソンで失敗したペース配分に注意しながら
イーブンペースのピッチ走法を心がけます。
ほどなく、5kmくらいからでしたか、
アタマからアゴまで真っ白けのひげに覆われた体の大きな自分より少し年配の男性
ペースがあっていることに気づきました。
この人をペースメイカーに決めて抜きつ抜かれつを繰り返します。
相手も私を意識し始めたようで、えらい接戦になりました。

しかし、道中、沿道からの「がんばれー」の声に「ありがとうございますー」の答えと
手を伸ばしてくる子供達へのハイタッチは欠かしませんでしたでー。
ほんまに元気がでるのだ。「ありがとう」を返している自分自身が。
自然に声がでますねんな。こういう時って。
あと、吉野川の清流も今回は十分楽しめたなー
それだけいいペースだったのだと思います。

10km地点で55分くらいだったか、まずまず好調です。
今回は足が攣ることもなく、足がくたびれたら大きく腕を振って
うまくヒゲのおやじさんについていけます。
逆に12kmくらいからはヒゲおやじを振り切ってしまいました。

残り5km地点で1時間20分、
目標だった2時間まであと40分あります。(楽勝やー!)
ここで安心してしまったのでしょう、急にペースが落ちてしまいました。
これは、なにごとにおいても私の悪いクセです。(つまり、詰めが甘い。反省、反省)
しばらくだらんだらん走ってしまいました。
と、案の定ヒゲおやじに抜かれてしまいました。(残り3kmくらいで)
もう、追いつく気力が残っていません(^^;

タラタラと流していると
あと2kmくらいの所だったでしょうか、
「カランコロン、カランコロン」と、不吉な音が後方から聞こえてきました。
「もしや?」と考える間もなくピンときます。
去年のホノルルマラソンのダイアモンドヘッドの最後の登りで
私をサクッと抜き去ったドラえもん様ですやん。
例によってまたもや着実にペースを刻んできたようで自分に迫ってきています
「がびーん!」
「また自分はフルはまだしもハーフでさえこんな重装備のドラえもんに負けてしまうのか〜!」
って、まだ負けてないんですけど、ちょっと残りの距離が長すぎー!

しかし、めずらしく今回は自分もほとんど人に抜かれることなく
着実に人を抜いてきています。
そうした自信があったからか、
はたまた沿道の声援を一身に集めているドラえもんにジェラシーを感じたのか
「負けへんどー。今度も負けたらいつ再戦できるかわからんし。」などと考えて
ヘイコラヘイコラ残りの力を振り絞ったのでした。

しかし、「ドラえもんがんばれー!」と周囲の声援がものすごいせいもあるのでしょうか、
ドラえもんもすごいロングスパートをかけてきます。
最後の1kmはドラえもんに追いたてられたおかげでどっさり人を追い抜いてしまいました。
しかしでんな、
ドラえもんが迫ってきていることは沿道の声援でめちゃめちゃはっきりわかりますねん。
よく、マラソンの国際大会なんかの勝利者インタビューなんかで
「うしろの声援が大きかったのですぐうしろにランナーがせまってきているのはわかっていました。」
なんていうのがありますが、まさにあんな気分ですな。
でも、私一回も「カランコロン」の主のこと、振り返りませんでしたで
一回でも振り返ったら絶対に食べられてしまう(追い抜かれてしまう)と思ったから。
そして、ゴールへの最後の登り直線でもうひとつペースをあげてゴールしました。
結局ドラえもんも私の直後まで迫ってきていました。

  ドラえもんも、私に続いてゴール!(photo by 吉丼♀)

ゴールと同時に叫んだ言葉が
「ドラえもんに勝ったどーーー!!」
周囲の人にえらいウケましたわ。

そして、ゴール後の給水でドラえもんの健闘をたたえて
”ドラえもんの握手(グーで握手)”を求めましたが、
このドラえもんの手は普通の握手ができました。(以後、検討いただきたいもんです(^-^))

で、「私、去年のホノルルでおたくに最後で負けてしまいましてん。今年もホノルルいきますんか?」
ときいたら「はい、この格好でまたいきます。」と答えてくれはりました。
あとでこの方をプログラムで確認したらなんと福岡からの参加でした。すごい。
そしてチーム名はドラえもんズ、これはいいとして年齢がなんと53。これまたすごい。
同じ年くらいに感じたもの。
おそるべし、マラソンの力。
絶対年より若くみえる。

かくいう自分も落ち着きのない40才。
このあと、吉丼が去年リタイアの雪辱を果たすシーンを出迎えて
いつになくあったかく(というか暑かった)
思い出深い今年の吉野川ハーフマラソンはお開きになりましたとさ。

  愛咲ちゃんを泣かせてしまった私&使用後の吉丼(photo by 吉丼♀)

ちなみに私の自己ベストもでました\(^-^)/




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