おおさか城さくらマラソン2005

大阪の中心で、自己記録をさけぶー。おーーーっ!
わたし、いまセカチューのドラマの再放送(毎日放送)にハマっています。

分不相応にも、「きっと今年が最初で最後のウルトラ挑戦になるかもしれない」
と、正月早々にエントリーしてしまった6月開催のしまなみ海道100kmウルトラ遠足のための
強化練習の一環として申込みした「おおさか城さくらマラソン」、
制限時間が5時間と、時間内完走できた時点で自己記録(5:24:14)を
30分も更新してしまうという、自分にとってはけっこう上昇志向の大会です。

最近足首を故障して、だましだまし練習しているところではありますが、
それなりにトレーニングは積んでいるので、
時計を見ながらの走りだと妙なところで自分に妥協してしまいがちな私は
自分の現在の本当の力を確認するために
今回、時計を持たずに走ることにしました。

8時すぎ、桜ノ宮公園の会場到着。
このあたり、初めてということもあり水の都大阪を実感させるような環境に感動しました。
例年だと桜が満開の桜ノ宮なんでしょうが、
ことしはほんの少し気持ちだけ咲いている程度。
「しかし満開だと人いっぱいで走りにくいだろうなー」などと思いました。

  桜ノ宮駅から桜宮公園を臨む

受付をすませて着替え&念入りなテーピング。
今回はひざかんたんあしくびかんたんと万全の体制で臨みます。
はがすとき痛いのですね毛もそってきました。かなり本気です。
開会式前、走快ねっとRCのMAKOTOさんに会う。
レース後、お仕事があるということで、きっと今日お会いするのは今が最初で最後と思います。
開会式、なんだかとってもほっとするような雰囲気。
桜も咲いてないのにたくさんいる花見客やサイクリングの人たちと共に大会を
楽しもうという雰囲気が漂っていてとってもマイタイプな大会です。
へたな日本の中高生よりずっと日本語が上手なドイツの選手やアメリカの選手のごあいさつ、
三遊亭楽松師匠の選手宣誓などとっても楽しい開会式でした。

  開会式後に全員記念写真(^^)

9時に桜ノ宮をスタートしました。
あとからわかったことですが、
この大会は距離表示がありません。
大阪城周回で信号待ちもあります。
歩行者優先です。
階段もあれば、ループ橋もあります。
初心者にはどこを走ってどこを折り返すのかさっぱりわかりません。
でも、大阪城や北浜など案外おトクなところがコースにはいっています。
遊歩道をうまくとりいれてあるので自動車交通を遮断しないで行えるよう
うまく考えられたコース設定です。

フルマラソンの42kmを3等分して、
最初の14kmが大阪城を周回してスタート地点へ戻ってくるコース、
次の14kmが淀川沿いに上って鳥飼大橋というところまでの河川敷コース、
最後の14kmが鳥飼大橋折り返しからの淀川に沿って下るコースです。

最初、自分にしては飛ばしすぎたということもあって、
淀川沿いに上るコースはたいへんきつい展開になりました。
大阪工業大学の建物が見え、河川敷で学生さんたちがサッカーなどやっています。
メイドイン奈良の私には思いもかけないのどかな光景です。
淀川のワンドでは、バス釣りを楽しんでいる人たちでいっぱいです。
…しかし、単調な景色でした。
ふだん明日香や奈良のアップダウンに慣れている自分にとっては
淀川のだだっぴろい風景は、「あとどれくらい走ったら折り返しやねん。」
と、絶望感でいっぱいにさせるものでした。

鳥飼大橋の折り返しにたどりつくころには体がガス欠を起こしておりました。
さらに、足首のテーピングで締め付けすぎたのか
足裏の感覚がありません。
飛ばしすぎたのでフトモモも攣りかかっています。
ひざかんたん(ひざのテーピング)もえらい不快なものに感じます。
へろへろになってると折り返してきたランナーが
「ファイト!」とか「元気出して!」とか声をかけてくれます。
何千人も参加者のいる都市型の大会ではちょっと考えられない、
100人限定募集の大会ならではのあったかいできごとです。
しかもほとんどのランナーがそうしてくれる。

折り返しがすんでから、折り返し点をめざしてくる自分より後ろのランナーに
私もすれちがいざま「ファイト!」と声をかけてみました。
(あとからその人達にまたもや「元気出して」と声かけられながら追い抜かれましたが(^^; )
最後のエイドで尋ねてみると残り10kmらしいです。
ここで不快さの原因になってたひざかんたんとあしくびかんたんをとりました。
どういうわけか足の甲にマメができています。
つらかったですが、
メイドインUSAのランナー(♀)に「ファイト」と声かけてもらって
元気をふりしぼって歩きはじめました(^^;

死ぬほど長く感じた残りの数キロ、
20才過ぎと思われる若者(♂)と抜きつ抜かれつの展開になりました。
(ただし、足攣りながら歩いての競争です。)
結局最後は振り切られてしまいましたが、
その若者に父親ぐらいの伴走(!?)がついていたのは不思議なことでした。
最後に追い抜かれるとき、その年配の方に
「がんばったら間に合うで」みたいなことを言われた(と記憶している)のを励みに
ゴールをめざしました。

…で、ゴール近くになると、
なんとスタッフの方が手を振って待っていてくれました。
そして、すでにゴールしているランナーのみなさんの拍手に迎えられてゴール。
しかもゴールテープも切らせてもらいました。
あちこちマラソン大会出てますが、ゴールテープ切らせてもらったのは
京都鴨川おこしやすマラソンとこの大会だけ。
しかもこの大会はフルマラソンだったので、感激もひとしおでした。
ゴールしてすぐ、近くのひとに「いま何時ですか?」と尋ねると
「1時55分」との答え。
なんとかはじめて5時間切りも達成して思い出深い大会となりました。

ほどなくはじまったアフタ(事前会費制:1000円)もなごやかな雰囲気で楽しゅうございました。
今回は単身での参加だったのですが、
ひとりで飲んでると、ゴール前に抜きつ抜かれつになった年配の方が話しかけてきてくださって、
しばし楽しくランニング話ができました。
本当に父子で参加していたとのこと。
親子でフルマラソンを共に走れるなんてうらやましいことだなーと実感しました。
とっても楽しい大会でした。

思い出に残しておくためにこの大会主催の日本100マイルクラブの趣旨(目標・目的)を転記しておきます。
1.仲間との親睦を図る
2.ボランティア精神及び協調性を保つ
3.自己錬磨(自分に厳しく、人に優しく)
4.人生を共に楽しむ
5.大らかさ(心にゆとりを持つ)

うーん、いい大会にめぐりあえたものだわ(^_^)v




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