福知山はすごくいい大会です

11月23日、朝4時起床、めちゃめちゃさぶい朝でした。
5時13分橿原神宮発の始発電車に乗って、
八木を5時40分発の福知山マラソン仕立て特別バス「あすか号」に乗り込みます。
3時間も乗らないといけないのにちょっと窮屈です。仕方ないですが。
こんな寒くて暗い朝からひとりバスにのってフルマラソンに行くようになるなんて
私の「病気」もそろそろ筋金入りになってきました。

このバスは大会とタイアップしているので
バスの中でナンバーカードやRCチップがもらえます。
行きは西紀SAでトイレ休憩、
舞鶴道にはいったころから霧でえらいガスってます。
福知山の出口でそこそこ渋滞しましたがなんとか8時30分に現地入り。
バス駐車場から会場まで10分かかりますが
道中で「奈良号」にて参加の辻井さんと会えました。
沓掛隊員とも合流し、あわただしく着替え場所をさがしたり、手洗いにいったりしているうちにもうコールです。
前日まで何かと御指南を仰いでいた永井博士とは、結局レース後まで会えませんでした。
走快ねっとの集合時間にはまたもやおくれてしまいましたが
サミーさんさぼてんさんにはなんとかお会いできました。

  高校時代の友人、おさむ氏と25年ぶりに偶然遭遇。世間はせまい!
  

申告時間にあわせて待機ゾーンが割り振られていますが
AからJまであるうちで、私はもちろんJゾーンです。
この大会は5時間制限の大会であり、自分にとっては超勝負レースなので
デジカメを持って走るかどうか迷っていたのですが、
参加賞にちょうどてごろなウエストポーチがついていたので
とりあえずデジカメを持って行くことにしました。

  スタート前、Jゾーンに集まった人たち。スタート地点ははるか先。
  

  号砲からスタート地点まで「歩く」、やっとスタート地点が見える
  

本日はレスリングの山本美憂さんがお立ち台で手をふってくれました
たいへんお美しいかたです。

最初の1kmはすごい下り坂です。
「3km過ぎの由良川にかかる橋をわたるランナーがすごいよ」
永井博士から事前に聞いてましたので、それを写真に撮ろうとしますが
遠すぎてうまく撮れません。
しかし壮観でした。
このあたりで5時間のペースランナーを抜きました。

  橋の上のありんこ行列のような人、ちょっとわかりにくいか?
  

福知山市街はすごい人です。
国内ではNAHAマラソンで経験したくらいか。とにかくすごい声援。
オーバーペースにならんよう気をつけながら同じペースの人をさがしますが
ランナーが多いせいもあり、なかなか見つかりません。

8kmを過ぎて由良川沿いのコースにでると
もう私の目標は25kmの折り返ししかないですが、
朝からずっとおなかをこわしてることがずっと気になってます。
仮設トイレはたしかにこまめに置いていただいてるんですが
だいたい2基と数が少ないためどこのトイレも行列がすごいです。
ホノルルは1カ所にもっとたくさん置いてあるのでそんなふうにもう少しなんとかならんかなー、
と思ったりいたします。
でも、よくよく考えると下痢してるのにフルマラソン走ろうって考えるほうが
やはりビョーキなのかなと思ったりもします(^^;
ようわからんですな。
結局本日は相当回数トイレに並びました。
おなかこわしていたものの、気温があがってきたりして暑くなって
よく汗をかいたので水分もとらなきゃいけないし、ほんまに悲惨な体調でした。

でも30km過ぎまでは歩かないでいけました。
もうすこしスタミナがついたら安定してフルマラソン走りきれるのかなー、て感じです。
やはり足が攣ってしまうとどうしようもありませんので
時々立ち止まっては屈伸を繰り返しながら
ぼちぼち走っているのか歩いているのかわからないような操り人形みたいな感じで
進むことになります。

途中、鬼が3匹いることを聞いておりました。
当初は写真を撮るつもりだったのですが、
気持ちに余裕ができなかったので、
結局デジカメを腰に巻いたままゴールまでほとんど写真をとらないで帰ってくるはめになりました。無念。

35km頃からは歩きながらお近くのランナーとおしゃべりする機会が増えてきました。
実力的に同レベルの方が多いので
どうしても「月に何キロ走ってはりますのん?」とか
「普段フルはどのくらいで、どんな大会行きはりましたん?」
とかいった内容が相手を変えて繰り返されることになります。
やはりというかなんというか「初福知山」の方が多いです。

でも、みなさんちょびっとずつでも自分なりのゴールをめざして
歩いたり、走るように歩いたり、歩くように走ったり
すがすがしい気持ちになります。

攣りそうな足をだましだまし走りながら
ついに最終関門(37.3km、4時間30分)を15分くらい時間を余して通過できました。
最終関門を越えることができたら制限時間の5時間を過ぎてゴールしても完走を認めてもらえます。
完走Tシャツももらえます。
ここで涙が爆発です。
京都シティハーフを初完走したときのような感激が体を走りました。
5年前のホノルルを7時間半で「完歩」してからマラソンが好きになり
最初は木津川マラソンのような制限時間のない大会ばかり参加して
次に6時間制限のNAHAマラソンにでました。
5年前のことを思うと福知山の完走Tシャツというのは本当に夢のような存在でございます。はい。

「完走」が確定したので緊張の糸がぷっつんしてしまいました。
足が攣って前へ進めなくならない限り完走を認めてもらえるということで
しばらく歩き続けてしまいました。
トイレもじっくりいってしまいました。
このあとけっこうな数の人に追い抜かれてしまいました。

  もうじき41km、最後の坂近し
  

いつのまにか影が長くなってきていて夕方の日射しになっています。
レースの最中は時間の計算があんまりよくできてなかったのですが
あとから思うともう少しがんばっていたら時間内完走できていたのかもしれません。
41キロ手前の道中は応援の方の声がいちだんと大きく、
思いのほか、ゆらゆらながらもずっと走りきってしまいました。

こんにゃくゼリーをいただいた私設エイドの方、どうもありがとうございました。
ふたをとろうとして手袋をはずしてもなかなかとれないのを見て
めくってくれました。
「にいちゃん、手、かじかんであかんのやろ。とったろ、とったろ。」ゆうて…。
めちゃくちゃうれしかったです。
おかげさまでそこからあなたから見えなくなったであろうと思われるカーブを曲がりきるまで
歩きませんでした。

で、曲がりきってすぐのところがここです。

  がびーん!!スタート後すごかった坂。今度はもちろんのぼりだ。
  

ここで競技時間終了の花火が鳴りました。
はるか前方(上方)に三段池公園が見えます。
みなさん「もうちょいやったなー」とか
「こんな坂のぼられへんわ」とかいいながら
それでも立ち止まることなく坂をのぼります。
ほどなく大会車両が「歩道にあがってくだすわぁ〜い」と放送しながら坂をおりてきます。

  みなさん最後のひとふんばり。歩道を登る。
  

大会運営も、沿道のみなさんも、ランナーのみなさんも
みんな大会を盛り上げよう、楽しもうという雰囲気が一体になっていて
すごくいい大会でした。
ランナーズのランキングでいつも上位に選ばれるだけの理由があるなと感じました。

2005/11/23
ゼッケン15284
ピリカラ隊長ポチクン
マラソン男子
05km: 35:05実
10km: 1:04:06実
15km: 1:33:17実
20km: 2:06:42実
HALF: 2:13:16実
25km: 2:37:27実
30km: 3:11:52実
35km: 3:54:41実
40km: 4:48:06実
GOAL: 5:13:10実
時刻:15:43:10実

結局、こんなペースでした。
GTメールによると、25kmくらいまでは4時間20分ペースでいっていたみたいです。
やはり30kmのカベがありました。

福知山マラソン「たら・れば集」
1 最終関門のあとぷっつんしてあるかなければ5時間切れたかもしれない。
2 トイレに寄る回数があと2回少なければ5時間きれたかもしれない。
3 スタートで前に並んでたら5時間きれたかもしれない。
  でもスタートしてすぐみんなに踏み倒されたかもしれない
4 前日柿を食べ過ぎなければお腹こわさなかったかもしれない。
5 前泊したほうが大会そのものをもっと楽しめたかもしれない。
6 走り込み、もうすこしやっていたら確実に5時間切れました(^^ゞ


         本日参加のピリカラ隊(一部)
      隊長  サブフォーの足音が聞こえた辻井さん  

まいどおなじみ某サイト
  
   隊長奮闘中の図      2時間53分永井博士       スターター山本美憂氏 




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