長野マラソン

久しぶりの長距離遠征でございます。
今回は、雑誌ランナーズで人気投票1位に選ばれ続けている長野マラソンです。

前日の8:55橿原神宮前発の特急に乗り、
大和八木乗り換え、名古屋行きアーバンライナー、名古屋から長野行きワイドビューしなの9号にて長野入り。
列車の旅は旅情があって楽しいです。

  アーバンライナー名古屋行き、大和八木駅にて         

  しなの号内にて駅弁”ひつまぶし”を食す         

長野駅に到着したのは午後2時前。
で、改札口をでると、いきなり歓迎イベントやってます。
気分がめちゃもりあがります。

  アカペラで歌ってくれはりますやん(^^)v         

今回の遠征の目当ての一つだった善光寺は駅からみて
マラソン受付会場(ビッグハット)と反対側にあります。
善光寺の内陣参拝が4時までだったので、そっちを先にいくことにしました。

たいしたもんです。
すごい人でした。

それに、長野駅界隈はこれまでスキーにきたときに
ちょくちょく通ってたくらいで、
雪のない長野は実ははじめてです。

  仁王門         

  本堂。この中でお戒壇めぐりいたします。         

お目当てのお戒壇めぐりをいたしました。
本堂の奥手に地下にもぐる階段があり、そこから先は真っ暗です。
その中で、手探りで「極楽の錠前」を探り当てれば
ご本尊とご縁が結ばれ、極楽往生が約束されるというもの。

ほんまに真っ暗闇で、まいってしまいましたが、
かといって引き返すこともできず、
もちろん出口もわからず、
往生しました。
結局なんとか錠前は探り当てることができましたが
そしたら気がついたら出口にきておりました。
不思議な体験でした。
ほんま往生しまっせ〜

  山門。現在修復工事中ダス         

  山門より仲見世方向         

  大勧進。花嫁さんを発見         

  本堂の裏手。サクラが満開でした。         

さて、歩きたおしてそろそろ足がへたってきています。
さすが稽古してないだけのことはあります(^^;
 

なんか甘いものを…
とプラプラしてたら
「そばアイス」なるものをみつけました。
さっそくトライ。
 

  そばアイス。味はまさしくソバの味。         

その後、バスにてビッグハットへ移動。
受付をすませました。

やはり、今日までの爆業続きが祟ったのか
疲れがピークのようで、
夕方から爆睡でした。

さて、大会当日。
スタートは8時35分と早めです。

しかも長野駅からJRで一駅の北長野駅から徒歩20分くらいの
アクアウイング(長野オリンピック・アイスホッケー会場)がスタートなので、
とにかく早くでなければなりません。

5時30分起床、6時30分にホテルを出発。
長野駅を7時に出る電車に乗りました。

北長野駅からアクアウイングまで、
ありんこみたいに行列ができていて道に迷いはしませんが
いかんせん遠すぎです。

重い遠征バッグをかかえてけっこうへたってしまいました。

会場はなんだかはなやかでいい雰囲気です。

  アクアウイング。応援の人もあわせるとけっこうな人出。         

  とりあえずスタート地点にて記念撮影         

スタートの整列に並びますが、
なかなか自分が並ぶブロックにたどりつきません。
なぜならワタシのナンバーは5928。
大会の参加者が6000人。
はっきしいって最後尾です。
でブロック的にはAからはじまって「Tブロック」。

  スタート地点のアーチが見えるはずありませんねん         

スターターには千葉チャンがおりました。
スタート地点にたどり着いたのは号砲の5分後。

5キロくらいで善光寺道にやってきます。
ここから長野駅までは強烈に気持ちいい下り坂。
ここでいちびってしまってはいけませんが、
やはりいちびってしまいました。

やや早めのペース。
ここにはオリンピックの時に表彰式が行われた
セントラルスクエアがあります。
いまは駐車場となっていますが、
雰囲気は当時のまま。

声援の数もピカイチです。

10キロ地点が前日受付だったビッグハット。
1時間ちょいですので、まずまず、もしくはやや早めのペースです。

ずっとキロ5分台後半のペースをきざみ、
五輪大橋の下をクロスして
エムウェーブ(長野オリンピック・スピードスケート会場)に向かいます。

  タイコの応援たくさんありました。ノボリは風林火山。         

  いよいよエムウェーブ。バナナがうまかった。         

そろそろ足にきましたが、
まだ半分いってません。

しかも案外ペースはキロ6分前後をあいかわらず保っています。
…ということは、オーバーペースでしてんな、いまから思うと。

五輪大橋にはいると20キロ地点。
20キロ地点で2時間2分。
自分にしては出来すぎ。
これが後半たたりました。

  五輪大橋を上る。         

なんとか歩かないでいきましたが、
25キロまでの5キロは、果てしなく長いものでした。
25キロ地点はホワイトリンク(長野オリンピック・フィギュアスケート会場)。

このあたりからキロ7分をこえてきました。
歩き出すまで時間の問題です。

  ホワイトリンクで。おねえちゃんらなんでそんなに親切やねん(T_T)         

とにかく沿道のみなさんはやたらと親切で、
必死になって応援してくれます。

ですのでなかなか歩き出すきっかけがつかめません。
足はパンパンなのに…。

すごい応援といえばNAHAマラソンを思い出しますが、
長野の応援はNAHAとはちょっとちがいます。

NAHAのみなさんは自分らが走っていなくても
(失礼ながら)勝手に盛り上がってタイコたたいて踊り出してるって雰囲気ですが、

長野の沿道のみなさんは、
とにかくひとりひとり選りすぐって応援してくれます。

たとえば、ワタシがへろへろになってやってくると、
まずゼッケンを確認しはります。
ほんでもって手に持ってるプログラムで名前と出身地を確認しはります。
そのうえで、「5928番のオオタしゃん、がんばれがんばれ、歩くな奈良県!!」
ってかんじで応援してくれ張ります。
…歩けるはずありません。
しかもその力の入れてくれようには涙がでるほどです。

しかし、やはり26キロぐらいで限界がやってきました。
歩き始めます。
とりあえず、千曲川までやってこれたのでそれなりに満足ではありますが、
関門の時間や距離を頭にいれてないこともあり、
めちゃめちゃ不安な気持ちと戦いながらの歩きです。
このあたりからラップをとるのもやめてしまいました。

  千曲川堤防。前方雪山が美しかった。         

28キロくらいで千葉チャンに黒飴をもらいました。
写真はとれませんでしたが、よい思い出です。

岩野橋を渡りきると
タイコの盛大な応援があり、
ほどなく35キロ地点です。

  タイコアゲイン。         

ほぼ5キロごとに関門があったので、
ここの関門をさがしますがみあたりません。

沿道の方にきいても
「わからん」とのこと。
かたや走路員とおぼしきウインドブレーカをきた方は
「残念ながら、もう優勝はできませんのであと7キロ自分のペースでたのしんで下さい。」
とか、のたまわってはります。

一緒に走ってる(歩いてる)ランナーとも
「関門ありませんなあ」と話しながらいくと、
突然、「次の関門12時55分。」との声をゲット。

時計は………12時54分!!

「ひゃー!」と叫びながら進みますが万事休す。

  関門を発見。         

第7関門35.7kmにたどりついたのは12時55分の関門閉鎖直後でした。

  第7関門。思いっきし閉じられてます。         

…ということで、8つある関門の7つ目で食べられてしまい、
今回は残念ながら撤収ということになりました。

でも、楽しかったよ。

地元の人の情に触れることもできたし、
関門の方に最初に発した言葉が
「ありがとうございました。また来ます。」でした。
本当にまた来ます。
もすこし稽古してきます。

  関門前にて。証拠写真。         

  ふりかえると、同志がまだまだやってくるー         

  搬送されるバスの中より、この人達は記録とってもらえる         

さて、今回は記録証がないので、 自分で計った記録を次回への反省のため残しておきます。

1km 11:13(スタート地点まで約5分)
2km 5:45
3km 6:22
4km 5:18
5km 5:48(34:27)
6km 5:47
7km 5:30
8km 5:41
9km 5:42
10km 5:45(1:02:57)
11km 5:41
12km 5:39
13km 5:36
14km 5:48
15km 5:51(1:31)
16km 6:00
17km 5:43
18km 6:09
19km 6:11
20km 6:44(2:02)
21km 6:38
22km 6:06
23km 6:38
24km 6:56
25km 7:17(2:36:01)
26km 7:55
27km 8:05
28km 10:04

30km (3:23:12)

35.7km 4:20:00

やはり、スタミナ切れであることがはっきりわかります。

 

ゴールのオリンピックスタジアムまでバスで移動しましたが
中には入りませんでした。

こんどはかならずゼッケンをつけてこのスタジアムに帰ってきます。
いつになるかはわからんけど。

そいでもって、しばらくへたったあと戸倉上山田温泉へ移動。
ほっこり体をやすめました。

  千曲川辺りの桜。満開。         

この日も温泉につかって晩ご飯をたべたあと、大爆睡でした。
いい心の洗濯になりました。

翌日は、マラソン当日とうってかわって肌寒い日でした。
聞くところによると、通常の信州はこのくらい寒いのが当たり前だとのこと。

ゆっくり朝ご飯をたべて
ゆっくりあたりを散歩しました。

  宿舎の鯉にエサをやる。楽しい。         

万葉橋を渡ったところに
五木ひろしの名曲「千曲川」の歌碑がありました。
ボタンを押すと曲が流れるようにしてあります。

自分の小学生時代に流行った曲だったかしら。
改めて聞くとすごくいい曲です。
目の前を流れる千曲川の情景にぴったりです。
何回もボタン押して聞きました。

  名曲千曲川。ワタシ石に反射してます。         

散歩してるあたりの桜は満開です。
人出が少ないのが玉にきずですが、それもこの旅情を高めています。

  公園の桜         

  橋のたもとより千曲川を臨む。         

ゆっくりと朝の散歩を楽しんだ後は
またもや強行軍の電車移動です。

それにしても西日本方面からの長野マラソンは遠い。
東京からだと新幹線でサクッといけますのにな

  しなの鉄道戸倉駅         

  篠ノ井駅前の雪んこ像。台座には「未来に向けて」と書いてあります。         

  特急しなの号。楽しい旅でございました。         




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