長野マラソン

昨年の雪辱を!
と、申し込んではみたものの
やはりこの時期は爆業つづきで稽古もままなりません。

それでも3月に京都シティハーフマラソンで1時間50分そこそこで走れたもんやから
「もしかして、いけるのでは?」
はたまた
すくなくとも40キロの最終関門までならいけるのでは??」
などと淡い期待を抱きつつ、
爆業ストレスの発散もかねてまたもや長野遠征を敢行いたしました。

前日も午前様だったのですが
とりあえず6時半に起きて
近鉄電車にて名古屋へ!

  アーバンライナー名古屋行き、大和八木駅にて         

  今回は8時3分発です。         

名古屋からJRワイドビューしなのに乗り換えて長野へ。
今回は、車窓から木曽福島駅手前の
屏風岩(寝覚めの床)の撮影に成功しました。
木曽八景などといわれているようですな。

  ちょっと木の枝でみにくいなー。特急から(屏風岩)         

  本日のおべんとうは、名古屋名物みそかつだがね。ブヒ         

長野駅着は午後1時でした。

  長野駅では今年も歓迎イベント         

  今回はさっそく案内にしたがってバスにて受付会場(ビッグハット)へ         

  受付会場風景。ミズノさんと東京五輪招致キャンペーンが盛んでした。         

受付会場で”マラソンクリニック”なるものがあり、
わたしも事前にエントリーしてたので
今回は会場内でひらかれたテーマ別相談会に参加しました。

私がはいったグループのテーマは
レベルアップのためのトレーニング初級!
(フルマラソン4時間30分〜5時間程度)
講師先生は日本陸連の渡嘉敷晶子さん。

長野マラソンは5時間制限なので、
市民マラソンとしても非常に関門がきびしいというか
レベルが高い大会です。
ですので、わたしみたいな
「今回は制限時間内完走が目標!」みたいな人は非常に少なく
あんまし人が集まってきてませんでした。

それにくらべて
2つほど先のブースの
浅井えり子さんによる「長野マラソン攻略法」は大盛況でした。

でも、うちとこのほうがじっくりさっくりお話できて楽しかったもんねー。
先生「どんなことでお悩みですか?」
私「はい、去年35キロ地点で制限関門にたべられてしまいましてん。で、今年は最後の関門(40キロ)超えるのが目標ですねん。」
先生「関西の方ですか?」
私「はい、奈良ですねん。ところで、どないしたら完走できると思います?ちなみに走り込みは月50キロと、慢性的に不足…。
  ハーフマラソンだと1時間50分くらいでいけるときもあるんですが…。」

先生「そうですねえ。スタミナ不足ですかねえ。
  なら、あんまり体力減らさんことですね。ウォームアップもストレッチ程度にして最初の5キロをウォームアップと考えるとか。
  あと、今日はしっかり善光寺さんへお詣りしてさっくり寝ることくらいですかね。」

私「イエスアイドゥー!ほな、よい子のストレッチ教えてください。」
先生「わかりました。ほなやりましょう。」
…てな感じで1時間お相手してくださいました。
どうもありがとうございました。
あと、松本からお越しの5時間切ったり切らんかったりおじさんとも仲良くなったりしてけっこう楽しゅうございました。
今回の収穫は、「股関節まわし」のストレッチ。
せっかくなので、この機会に覚えたということで将来のためのメモにしときます。
膝の外側をひっぱる「クロスストレッチ」も今回渡嘉敷さんから教わって有用でした。これもまたメモだ。

  渡嘉敷さん。非常にやさしい方でした         

  浅井えり子さん。大人気でした。ワタシにはレベル高すぎ。         

けっこうな時間受付会場におりましたが
「おまじない」のために、善光寺へ移動。

毎回感じますが、とっても雰囲気の豊かな空間です。

  仁王門。かっちょいい。         

  仲見世。風情があって好き。         

  山門。去年は修復中だったけど、今回は工事おわってました。         

  本堂。         

  おそば食べました。毎回1遠征で3回は食べます。         

ホテルにチェックインしてからは、
普段からお疲れ気味のこともあり、
そこそこで爆睡状態に陥ってしまいました。

気がついたら朝の5時半。
ちょうど起床予定時刻でした。

長野駅を7時にでて北長野駅まで1駅、約5分。
もう勝手を覚えちゃってるので手順としては楽勝ですが
やはり北長野駅からアクアウイングまでが遠いです。
(これが長野マラソンの唯一のウィークポイントかと思います。)

早めに着替えてトイレもすませて
荷物あずけてそそくさとスタートゲートへ。

  荷物預け。後方がアクアウイング。         

  まさしく長野オリンピックの名残り。         

  スタートゲート。あとは開会式を待つのみ。         

  周りの人(陸連登録の人たち)とゼッケンのケタも色もちゃいまんねん。         

スタート地点での記念撮影をすますと本来の整列場所へ。

  やはり今年もラーメン屋の前でした。もちろんゲートなんて見えるはずありません。         

  そろそろスタート。前がつまってきますが、ゲートはまだまだ見えまへん。         

さて、スタート。
体調はすぐれないものの、
去年のときよりは幾分走り込みも増えてたし、
体重は低位で安定してたので、それなりに「完走」に対する期待をもって臨みました。

∴善光寺からのメインストリート下りは決してカメラに手をかけず
少なくとも10キロ地点のビッグハットまでは押さえた走りに徹すること。
という認識でおりました。

スタートまで6分くらいかかったあと
だいたいキロ5分台をずーーっとキープしてました。
ホントは6分台がよかったのかもしれません。
でも、じっくり押さえた走りができたし
それなりに体力も温存しながらいけたのではないかと思います。

5キロ過ぎ、善光寺大門前。
ことしもシダレ桜が満開で美しいです。
ここからの直線下りとエムウェーブはワタシが知ってる限りの長野マラソンでの
最高のポイントです。
とにかく声援が切れないし、気分が高揚します。

できるだけ前のランナーを追い抜かないようにしながら
「落ちてくる」ランナーだけを拾ってちゃくちゃくと同じラップを刻みます。

10キロ地点、ビッグハットが近づいてきました。

  前方はNHK長野放送局。右手がビッグハット。         

  ビッグハット。ランナーが目指しているのはトイレ。         

  NHK長野放送局前給水。みなさんまだまだ余裕。         

ランナーズ・GT-mailによる予測
10km 1:02:26 実測
25km 2:39:50 予測
30km 3:15:58 予測
goal 4:54:48 予測

このあとも、わりとイーブンペースでいけてましたし、
心配してた下痢とか熱とかもなくて快調でした。

順調に15キロを通過。
次の目標は17キロのエムウェーブです。

  ちょっと見えにくいがエムウェーブ。ここの声援もすごい。給食にバナナが登場。         

このあと、五輪大橋を渡って中間地点。
さらに平坦で見通しのいい直線道路を折り返します。

  直線道路。対向してくる人とのすれ違いが楽しい。         

去年は中間地点過ぎからバテてましたが
今回はまだ元気ありました。
25キロ地点はホワイトリンク。
ここも一大応援スポットです。
(第5関門でもあります。)

  ホワイトリンク。         

  ことしも黄色い声援いただきました。どうもありがとう。         

ランナーズ・GT-mailによる予測
10km 1:02:26 実測
25km 2:31:15 実測
30km 3:05:26 予測
goal 4:38:57 予測

さて、昨年の反省によると
ここからが正念場です。
そう、26キロからえんえん続く堤防道路。
しかも風がやたら強い。

ここまで歩かんとこれただけで
それなりにプチうれしかったのですが
やはりみはらしがよくて美しいものの
単調な千曲川沿いのコースは非常につらかったです。

  千曲川堤防。         

結局30キロ過ぎから歩きが入りはじめたのですが
ほどなく32キロ付近で脚の筋肉が攣ってきました。
こうなるとお手上げです。

ランナーズ・GT-mailによる予測
10km 1:02:26 実測
25km 2:31:15 実測
30km 3:08:03 実測
goal 4:42:53 予測

30キロ通過までは
このようにいい感じだったのですが
やはり今年も千曲川を渡る岩野橋(33キロ)では
びっこをひいた状態で悲惨な思いでした。
…とはいうものの、この時点ではけっこうおつりがあったのか
まだまだたくさんの人に追い抜いてもらいました。

  岩野橋から後続集団をパチリ。         

この時点ではもう、脚攣ってて歩く以外のことできないし
ただただひたすら這うように進むだけです。
30キロすぎて急に体調も悪くなり
水を受け付けなくなっちゃって
しかも給食のバナナを口に近づけただけでもどしそうになります。
こんな急激に体の調子変わったの、初めてでした。

ちょこっとしんぼうしきれずにしゃがむと
全身筋肉引きつって起きあがれなくなりました。
しばし横になったりしながらなんとか35キロ地点を通過。

残念ながらこの時点では
けっこうあった”おつり”も使い切った状態で
「去年と同じ関門での撤収」を覚悟しました。

  結局第7関門到達は去年より10分遅かった。         

今回ちょっとつらかったのは
ここの関門での収容者が例年より多かったのか
私らを残して収容バスが全部いってしまったこと。
結局この関門で迎えのバスが来るまで
約1時間も土手風ふきすさぶ中をじーっと堪え忍びながら
待つことになりました。

ま、参加条件である「5時間以内で完走」できない自分がよくないわけで…。

  ま、景色はよかったけどね。さぶかったですわ。         

  ゴールのオリンピックスタジアム。今年もおあずけ。         

さて、反省のために去年の成績と比較ダス。

2007年 2008年
1km 11:13 10:59
2km 5:45 5:55
3km 6:22 6:10
4km 5:18 5:19
5km 5:48(34:27) 5:40(34:05)
6km 5:47 5:34
7km 5:30 5:28
8km 5:41 5:46
9km 5:42 5:39
10km 5:45(1:02:57) 5:43(1:02:18)
11km 5:41 5:33
12km 5:39 5:34
13km 5:36 5:44
14km 5:48 5:50
15km 5:51(1:31:00) 5:55(1:30:57)
16km 6:00 5:55
17km 5:43 5:33
18km 6:09 5:47
19km 6:11 5:47
20km 6:40(2:02:00) 6:14(2:00:16)
21km 6:38 6:11
22km 6:06 5:55
23km 6:38 6:21
24km 6:56 6:27
25km 7:17(2:36:01) 5:55
26km 7:55 7:01
27km 8:05 6:27
28km 10:04 7:36
29km 7:42
30km (3:23:12) 7:56(3:07:53)
31km 10:28
32km 11:13
33km 12:05
34km 14:02
35km 16:56(4:12:40)
35.7km (4:20:00) (4:30:00)

やはりスタミナです。
今度フルに挑戦するときは
時間走と胃薬が課題です。
そういえば”しまなみ”のときもこんなこと考えてたな〜。
自分はフルマラソンやウルトラ走れるような内臓やないねんわ。
ちゃんと「食べながら走る」器用さがないと長距離、長時間はもたない。

オリンピックスタジアムへ搬送されたあとは、
すぐに篠ノ井経由で
戸倉上山田温泉へ移動しました。
ここは去年からお気に入りのひとつです。
ほっこり体をやすめました。

  翌朝。恒例となった鯉のえさやり。         

  宿舎の庭のシダレ桜。         

  しなの鉄道戸倉駅。山腹の桜が美しかった。         

しなの号で名古屋へ向かう途中、
車掌さんに「日本三大車窓」のひとつ、
「篠ノ井線・姨捨」を紹介してもらいました。

  千曲川の向こうに長野駅方面があるのです。         

  車窓から見る北アルプスも迫力ありました。         

  塩尻駅弁の釜飯。         




トップページへ