いびがわマラソン、サイコーでーす!

私の「日本全国マラソンの旅」の岐阜県コレクションに選んだのは
ランナーズ100選に毎年上位入選しているいびがわマラソンです。

長野マラソンに参加しはじめて以来
ここ2年つづけて35キロ関門で撤収しているので
約3年ほどフルマラソンは完走してないことになりますから
決意もそれなりのものがあり、
10月には久しぶりに130キロの走り込みをしました。

それとは別に、本日開催のアルゼンチン共和国杯に出走予定だった
わが愛馬ドリームパスポート号
急きょ屈腱炎で引退したこともあり、
彼の分まで走って走って走りまくってやろう、という思い入れもありました。

ドリームパスポートが走ったレースの最長距離は、
春の天皇賞の3200メートルです。
私の最長不倒距離というか、
歩かんと走りとおせた距離は
最高で30キロです。
32キロまでは、石にかじりついてでも歩かないで走り続けたいという決心でした。

とはいうものの、アップダウンがきつく、難コースとして有名ないびがわマラソン、時間制限は5時間、
さて、どうなりましたでしょうか?

さらなる余談ですが、先週、繁ちゃん(中学校の同級生)との練習会で、
「余力を残して走ること」の大事さを、アドバイスしてあげながら
しっかり自分自身にも言い聞かせていました。
「ゆっくり走ると結局はやくなる」という仮説を実証したい気にもなっていました。

前ふりが長くなってしまいました。

お昼前に、例によって近鉄アーバンライナーで大和八木から名古屋へでてまいりました。
いつもは乗り継ぎでさくっと通過する名古屋駅なのですが、
今回の遠征の第1の目的は「名古屋ラーメン」。
JR駅前の「なご家」さんでしょうゆラーメンとうなぎご飯のセットでカーボローディング。

  あっさりしててめちゃウマかったで!
  

東海道線の新快速に乗ること約30分、大垣に着きました。
名古屋と岐阜って近いなー。

大垣ゆうたら大垣城と「奥の細道」のむすびの地ってことくらいしか思いつかんかったので
とりあえず芭蕉の関係物を求めてしばらく歩いてみました。

  これですな。
  

お勉強のため、「蛤塚」の句をば…
「蛤の ふたみに別 行秋そ」てか(^_^)

奥の細道むすびの地記念館なるところでしばしくつろいだあと
駅方向へ少しもどって大垣城へ。

関ヶ原の合戦時に、西軍石田三成の本拠となったところです。

  戸田氏鉄の騎馬像ごしの大垣城ダス
  

ここではめちゃくちゃゆっくりできました。
天守閣は、ほぼ貸し切り状態。
4階のてっぺんから関ヶ原古戦場や伊吹山がよく見えました。

まったりほっこりして日頃の疲れをいやしながら大垣公園を散歩して、
駅前のホテルにチェックイン。

晩ご飯は駅前の焼き鳥やさんにて
鶏のひつまぶしをいただきました。

  うまかったダス
  

ホテルにて、日本シリーズ巨人対西武の第6戦をみながら
半分眠ったような、起きてるような不思議な気分になりながら
ぼやっとうたたねしてると、
気がつけば巨人は負けちゃってたし、
なぜかそのあとは神経が冴えちゃって眠れませんでした。

さて、マラソン当日。
駅前からだったので、楽勝で養老鉄道にて揖斐駅に到着。
シャトルバスで会場入りしました。

  ふんいきもりあがってマス
  

会場へ入るといきなり高石ともやさんがコンサートしてました。
何回みてもいいおやじです。
歌も楽しいし、
3、4年前に初めてお会いしたときに
「あなた、いい人ねー♪」てゆうて一緒に写真とってもらったことがよい思い出です。

  高石ともやさん
  

9時半から開会式。
先日現役引退したばかりの高橋尚子さん
急きょゲストとして参加表明してたので
ギャラリーの数もハンパではありません。

  高橋さん登場、一気に会場の雰囲気がはなやぎます。
  

  なんかおもしろい構図だったので(^o^)
  

  その反動か、隣のブースの金ちゃんのところは、ややさびしかったな〜。
  

着替えをすませて、
今回は長野マラソンで胃腸をやられた反省から持参した
「ガスター10」をのんでじっくりストレッチ。

  スタート前にガッツポーズ!
  

例によって、「予想時間5時間」ていう
最後尾に並びました。
4000人近いランナーが並んでるにしては、
わりとおおざっぱで、案外いい感じの整列でした。
がつがつした人の少ないまったり系の大会なんでしょうな。

で、スタート時刻。
あっというまに号砲が鳴り、
スタート地点まで約4分あるきました。

並んだ所からスタート地点への角を曲がると
クレーンでゴンドラが2つ、あげられてるのが見えてきました。

  ちっこくて何かわからん!
  

  高橋さんに西田ひかるさん、それにへんなマスコットだ!!
  

へんなマスコットは、のちにぎふ国体のマスコットキャラ「ミナモ」と判明。
ミナモくんだか、ミナモちゃんだかの将来に幸多かれと思いましたです。

さて、スタートをすぎるとデジカメを腰にしまって
レースに専念です。
なにしろ小刻みなアップダウンを繰り返しながら、
前半はずー、とのぼり、
後半はずーーー、とくだり、
というコース形態ですので
へたらないように注意しながら、スタミナ切れと筋肉がつってしまうタイミングを
いかに先延ばしするか、というのを課題に入念にイメージトレーニングしてきた成果を出さなあきません。

原則キロ6分強、というのを念頭に置いて、
心臓への負担を考えながら
のぼりの時はやや遅めに、
下りの時はやや調子をだして、
というペースを保つようにしながら走ります。

ここのコースは非常にすぐれていて
コース上に応援看板なるものがいっぱい立っています。

具体の文句ははっきり覚えてないですが、
都度都度その距離にあった
あったかいコメントが元気と勇気をかき立ててくれます。

20.6キロの第1関門(2時間30分)は、20分ほど余裕を持って通過。

じわー、とほぼ同じペースをきざんで
なんとかハーフ折り返しまでやってきました。
藤橋というところで、太鼓がにぎやかです。

  折り返し直後。
  

今回のサプリは
最初、アミノバイタルのゼリーを手に持ってちびちびやりながら10kmまでをしのぎ、
あとは給食ごとにできるだけオレンジをつまんでいました。
このほかパウダータイプのアミノバイタルを2つほど腰に入れていて
気持ちが切れそうになったときに服用しました。
もう1個、SAVASのどろっとしたエネルギー用のゼリー飲料
腰に忍ばせていましたが、
これは最後の最後までとっておくつもりでした。

20キロから30キロは歩きたくなる気持ちをぐっと辛抱して
耐えました。

このあたりは全体的に下り調子だったのが幸いしたと思います。
ま、それだけのぼってきたのだと思うと
苦労した甲斐があった、てかんじでした。

最初の10キロが約1時間、
次の20キロまでもうまくいけて1時間、
30キロまでがなんとか1時間ちょいでいけました。
ごっつうええペースです。

自己記録の「30キロまで歩かず」を達成したところで
SAVASを服用、
どろっとした感触がおなかにちょうどいい刺激になって
また元気がでました。
これは永井博士のお薦めで仕入れたもので
今後もフルマラソンでは使いたいと思いマスです。

さて、景色の方ですが、
「揖斐峡の紅葉」というのは少しはやいかなー、てかんじでした。
それでもうっすら色づいた景色は美しく、いい雰囲気の中でずっとレースできました。

関門の話になりますが
この大会は途中関門は2カ所のみ。
長野や福知山にくらべると
格段に少ないです。
その最終関門である第2関門が33.8キロ。
20キロすぎると、マラソンていうのは
身体にどんなことが起こるかわからんので
まったく油断なりません。

ヒーヒーいいながら33キロ手前の坂をのぼります。

  ガードレールでへたっている同志。もう少しで関門だ。ともにがんばろう!
  

  33キロ、最後ののぼりをのぼりきりました。
  

33.8キロの第2関門も結局20分ほど余して通過。
これでとりあえず関門で止められることはなくなり、
走りきることができることになりました。
あとは5時間内にゴールへ入って記録を測ってもらえるかどうかです。

33キロすぎについに歩きが入り、
ペースがガクンと落ちましたが
自分の中でのドリパスさんとの約束(32キロまでは歩かない)は果たせたので
気持ちはずーっと切れずに冷静に走り続けることができました。

残り1キロで5時間のペースランナーに抜かれてしまいましたが、
なんとか5時間内にゴールできる見通しは、自分の中ではついていたので
余裕をもって最後はジョグできました。

最後の前島橋を越えてからの数百メートルは
子供らのハイタッチ攻撃と
久しぶりのフル完走という感激で
涙で顔をゆがめて走ることになってしまいました。

最後の役場への進入路へ入ったところで
「オオタしゃん、おかえりなさーい」のアナウンス。
大感激でのゴールになりました。
ゴールで名前を呼んでもらえたのは
ソウル国際市民マラソンでカタコト日本語で呼んでもらって以来です。

ゴールタイムは4時間56分4秒!

ゴール後すぐに中学生に「完走タオル」をかけてもらえました。
これまた感激しました。

  うれしかったです。感無量!
  

  ゴール後、オレンジで染まったグローブ。
  

Subject: GTMailS <いびがわマラソン>
2008/11/09
2130
ポチクン
フルマラソン男子
10km: 1:05:47実
20km: 2:06:48実
30km: 3:12:42実
40km: 4:37:06実
GOAL: 4:56:04実
時刻:15:26:05実

次の長野マラソン挑戦のために、今回のラップと今年4月の長野マラソンとを比較してみます。

いびがわ 長野
1km 11:14 10:59
2km 6:16 5:55
3km 6:16 6:10
4km 5:45 5:19
5km 6:04(35:37) 5:40(34:05)
6km 6:01 5:34
7km 6:11 5:28
8km 6:05 5:46
9km 5:49 5:39
10km 5:59(1:05:44) 5:43(1:02:18)
11km 6:03 5:33
12km 6:00 5:34
13km 6:00 5:44
14km 5:44 5:50
15km 6:26(1:36:00) 5:55(1:30:57)
16km 5:59 5:55
17km 6:00 5:33
18km 6:27 5:47
19km 6:10 5:47
20km 6:06(2:06:44) 6:14(2:00:16)
21km 5:42 6:11
22km 6:06 5:55
23km 7:30 6:21
24km 5:56 6:27
25km 6:41(2:38:42) 5:55
26km 6:24 7:01
27km 6:24 6:27
28km 6:14 7:36
29km 7:42 7:42
30km 7:11(3:12:39) 7:56(3:07:53)
31km 7:41 10:28
32km 8:11 11:13
33km 9:56 12:05
34km 7:26 14:02
35km 8:58(3:54:53) 16:56(4:12:40)
36km 7:37 (4:30:00)
37km 8:43
38km 8:25
39km 8:44
40km 8:37(4:37:03)
41km 8:49
42.195km 10:10(4:56:04)

やはり、ゆっくり走ることが42キロの目で見ると
最終的には得策だった、ということになりました。

それなりの稽古も大事なんでしょうが
めいっぱいの練習時間をとれない自分にとっては
こういう走りが「ベスト」なのだと実感しました。

いびがわマラソンは、ホスピタリティも最高
自分の中でも満足度が非常に高い大会だったし、
この大会で5時間切りをできたことは、
非常に印象深い、思い出に残る大会になりました。

唯一残念だったことは、
日程の都合上、お風呂に入る時間がとれなかったことで
ゴール後、ほとんどいっぷくすることもなしに
バス、養老鉄道、JR、近鉄と乗り継いで帰宅せざるをえませんでした。

でも、マラソンを5時間めいっぱい楽しめたし、
ご飯はおいしかったし、
いい遠征でございましたv(^_^)v

  晩ご飯は、移動途中の名古屋駅できしめんと天むす
  

  旅の思ひ出
  

  ハーフを走った高橋さん
  




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