パラグライダーで空中散歩ダス!

有川浩さん「県庁おもてなし課」を読んで
パラグライダーがそんなに敷居の高いスポーツではないことを知り、
ネットで近くでやってるところを調べてみました。

ちなみにこの本、お役所の観光・農林・交通分野にかかわっている職員さんに
超おススメです。
ぜひ読んでみてください。
特に恩とか借りがあるわけではないですが
この本の印税はすべて東日本大震災の支援とされますので
ぜひ「買って」読んでみてください。
頭のやわらかい方なら「目からウロコ」だったり
行政の内部の金しばりルールなど、おもしろおかしく書かれています。
批判的に書いてあるところがいいです。
あと、若手職員でも当然とされている「県庁思考」からだんだん成長していく過程が描かれていてスッキリします。
高知県庁おもてなし課というのは実際にあるのだそうです。

…前ふりはこのへんにしといて…。

以前から和歌山方面へ釣りに行く途中に紀ノ川(吉野川)の上を「ぷらぷら〜」とパラグライダーが飛んでいるのをみかけたことがあり
信号待ちの時に見とれていた記憶があったのでその界隈でやってないか調べると、ありました。
「ユーピーパラグライダースクール」
ネットから予約すると少し割引になります。
衝動的に申し込んでしまいました。

天候事情のため一度キャンセルになり
2回目のチャレンジで体験の運びとなりました。

現地は国道24号を和歌山に向かって行き、
旧桃山町へ入っていくところで国道24号から国道424号に入り
紀ノ川(吉野川)に架かっている竹房橋という橋のすぐそばにあります。

橿原からだと1時間30分みとけばいいってところでしょう。
京奈和道のおかげでかなりおトクなアクセスです
五條から高野口まではサクっといけますから。

お約束の内容は
現地に9時45分集合。
汚れてもよい長袖・長ズボン着用。
あと手袋(軍手でよい)を用意してくること、以上です。
特段の技術がいらないことは「県庁おもてなし課」でリサーチ済です。
タンデム飛行ってとってもお手軽です。

お邪魔すると本日はおヒマな日のようで
スタッフの方がおふたりまったりとされていました。
はっきしいって「貸し切り状態」でした。

ごあいさつのあと、たわいもない世間話をして
こちらから距離感を縮めます。
身体を預けて空を飛ぶものだから
やはり信頼関係は大事です。

釣りに行くときによくお見かけしていることや
釣りをたしなむので、風向きの変動をよく理解していること、
天候には勝てないから「自然に身体をまかせて楽しむ」ことを理解していることなど
お話するとたいへん親しい感じになってきました。

まず、車に乗せてもらってフライトする山のてっぺんまで運んでもらいました。

  おー、圧倒されるな〜!!目の下が紀ノ川(吉野川)         

  決意表明!ちょっとだけビビってます。         

風を受けて飛ぶ、というか走りこむイメージを簡単に御教示いただき、
ハーネス(装具)を身につけ、
ヘルメットをかぶって準備完了!めちゃ簡単!!

  準備完了記念。やはり腰がすこし引けてます。         

  運命共同体となった先生と         

一緒に飛んでいただく先生と金具を結合し、
あとは飛ぶだけになりました。

しばし風を待ちます。

山にあがってすぐの時はけっこういい風が吹いていたのに
飛ぶ準備ができたとたんに風がやんでしまいました。

ま、気長に待ちます。

身体を斜面の走りこむ方向に対して横を向いて待ち、
そこそこの風が吹いてきたところで「横走り」をして
キャノピー(いわゆる羽根ですな)が広がったところで
身体の向きを変え、斜面に対してまっすぐに向かい
斜面を蹴って飛び立つのではなく
とにかく地面から足が離れるまでただひたすら走りこみました。

と、ふわっと風に拾われるようにして
舞い上がりました。

  おおー!(足はもちろんワタシの足)         

  おおー!紀ノ川(吉野川)が真下だ〜!         

なんともいえん爽快な気分です。

異次元のような不思議な感覚です。
羽根から吊り下げられているので案外不安感がありません。

とんびがはばたかずに羽根をひろげてるだけで
ふわーと飛んでる感覚がわかるような気分です。

この際だから告白します。
朝、起きた時に一瞬だけパラグライダーに申し込んでしまったことを後悔していました。
でも、怖さと面白さを天秤にかけたら比べものになりません。
めちゃめちゃおもしろいし、とにかくチョーいい気分です。

  おもろいど〜!         

  旋回中〜         

  釣りに行くときいつも通ってる竹房橋〜!         

とっても王様な気分です。

  先生に写真とってもらいました。最高ざんす〜!         

  自分撮りするとこんな感じ         

  そろそろ川原が近づいてきました         

カメラをポケットにしまって着陸態勢に入ります。

やはり、飛び立つ時と着陸する時が緊張感満点でした。

地面に足がついたら立ち止まらず
離陸時と同じく、とにかく走りこみます。
セーフランディングですな。

ややビビりましたがなんとかうまく着地できました。

楽しい空中散歩でした。

春と秋がお勧めだとのことなので
機会があれば今度は秋の上昇気流がたくさん吹いているときに
長いこと空中散歩を楽しみたいと思いました。

こんな世界があることを
このトシになるまで知りませんでした。

人生まだまだ知らない楽しいことがいっぱいあるな、と思えた春の1日でした。




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