しまなみ海道100kmウルトラ遠足2011

〜しまなみの神様に会ってきました〜

この大会は、しばらく中断(休止)していました。
昨年末に今年(2011年)から再開されることを知り、
その時に勢いで申し込んでしまっていたのですが
直後に極度の体調不良に陥ってしまいました。

いっときは職業人を続けることすら危ぶまれたのですが
関係各位のご配慮、医師、家族、友人に恵まれたおかげで
思いのほか早期に立ち直り、
順調に復活、ジョギングも始めました。
やはり人は宝・財産でありますっ。

体重が10キロ落ちたまま戻らなかったのが心配だったのですが
人相はちょっと貧弱になったものの、
散歩やジョグにより、なんとか体力は以前よりかえってついたようにも思いましたので
2週間前の鯖街道ウルトラマラソン・42kmの部(半鯖)で腕試し。
前半豪雨のなか、去年より記録がよかったことで自信がつきました。
(記録がよかったのは決して筋力・体力がついたからではなく、スタミナ配分が成功したからだったと、あとになって思いマス)

ところで相手は100kmウルトラ、緊張感がおさまりません。

前回(2005年)は70km地点で自主リタイアをしたのですが
今回は欲張って「なにがなんでも、暗くなっても、止められるまであきらめない」という意思決定はしたつもり。
でも、ココロは揺れますねん。

大会前日の移動日の朝、
起きた時に、申し込んだことを後悔する気持ちが少しだけ心を横切りました。
(しばらくすると「挑戦心」が逆転しましたが…)

荷物が多いのに通勤通学時間帯に近鉄大阪線に乗ることになるので
大和八木から上本町までの特急券(大和八木7:59発)を確保。
ゆったりめの出発です。

  近鉄特急の中でコース図を何度もみる。

それにしても、見れば見るほど気が遠くなるような行程です。
橋の長さが一個一個かいてあるのもシビアです。
1キロ以上もある橋っていったいどうなんよ(^^;

大阪難波駅からバスターミナルのOCATまではすぐです。
前回と同じく9:15発の福山方面行き近鉄高速バス「びんごライナー」に乗りこみました。

  OCATにて

前回のときみたいに満員状態ではありませんでしたが
しまなみ遠征のランナーをそこそこ乗せて約4時間のバス旅です。
お隣が空いていたのは非常に快適で、ゆったりとできました。

  近鉄仕立てのびんごライナー

  吉備SAだったと思う。毎度気になる桃太郎さん。

福山駅についたのは13時30分頃。
6年前とちがうお店でしたがラーメンでカーボローディング。
替え玉もしました。

  たしか「黒とんこつ」みたいな名前だったと思う

ゆっくりご飯をたべて、
14時からの受け付けに行きました。

受け付けは、はじまったところでしたが
すでに混み始めていました。

関東から遠征の伊奈いいさん御一行ともお会いできました。

受け付け後、伊奈さん御一行は福山城へ行かれるということでしたが
自分は前週に水防で徹夜してて
ちょこっとふらついていたので、いったんお別れし、
晩ご飯で再合流ということにして
ホテルにチェックインしてしばらく休みました。
多少疲れがましになりました。

夕刻、福山駅前にて再合流して居酒屋へ。

チームHAIKAIのみなさん、そのほかのみなさん(?)と晩ご飯をご一緒しました。

なんしか一人知り合いだったら
その場にいた人とそれなりに知り合いになって、次回会うと
旧知の友と再会したような気になってしまうのは
インターネットランニングのいいとこなんだと思います。

伊奈いいさんとはいつ初めてお会いして
いつ親しくなったのか、記憶が定かではないのですが
関東遠征したりするたびに頼っていってしまっています。

東京単身赴任時代にマラソン大会で一緒になったのは
なかちゃんだけだったような気がしますが…
「なかちゃん、元気にしてますかっ!?」

なかちゃんとは現地合わせでホノルルでも御一緒しており
運命を感じます。
ちなみに鹿沼はおふくろの里です。

話の脱線が多いです。
すみません。

とちとちの料理である「ギザミのから揚げ」「ちぃちぃイカ」「ままかり」などが記憶に残っています。

私を前頭筆頭として、みなさん翌日のウルトラ挑戦に緊張していたせいもあると思いますが
晩ご飯はサクッと軽めにすませて
翌日のスタートにそなえてお別れしました。

今回のドーピング剤は
@VESPAプロ×2
ASAVASのどろっとしたサプリ、梅味・桃味各1
Bアミノバイタル、スーパースポーツゼリー×2
Cアミノバイタル、マルチエネルギーりんご味×2
Dアミノバイタル、プロ3600×10個ほど

これに去年の鯖街道で成功して以来自分のスタイルになっている
「ペットボトルを持参してエイド毎にお茶、ドリンクなどを入れてもらってちびちびやりながらラン」です。
エイドでの給食は多種多様で、量も十分あって、
しんがりグループに属するであろう私にも不足なくあたるのですが(6年前例)
やはり、精神安定剤的な要素もありますので…。

当日朝は3時に起きて
念入りにストレッチしながらゆっくりと朝ごはんのパンをたべました。

荷物を当日受け付けに預けたのが4時頃。

  受け付け(ニューキャッスル)。まだまだ暗い(4:04)

  スタート地点の福山城。朝が白んできました(4:35)

  気の早い方々がスタート地点に集まってきています(4:42)

私こと、現在休日だろうが夜中だろうが仕事の電話がばんばんかかってくる立場におり、
しまなみ挑戦中ののうみそグラグラ状態で電話とってもまともな受け答えできないだろうとの判断、
かつ、僕が不在ですと次順位のバッター(上司です)へ連絡がまわるシステムを採用していることから
今回は、ケータイを持たずに走ることにしていました。

…ので、スタート前、伊奈いいさん御一行とお会いできるかどうか心配だったのですが
スタート地点福山城で、なんとか1200人の混雑のなかでお会いすることができました。

  福山城アゲイン。テンションあげあげ(4:45)

  伊奈いいさん御一行と記念撮影(4:54)

スタートは午前5時、適当な位置から適当にスタートしたつもり。

伊奈さんチームを速攻で見失いました。

あせりがでてきますが
自分としては、こころがけてゆっくりめのペースで走ったつもりでした。

例によってエイドステーションごとにデジカメで距離表示の写真をとり、
写真データのなかの撮影時間でもって所要時間をはかることにしておりました。

  5km地点。まずますのペースとおもってたがすでに前回よりはやいペースでした(5:39)

そのことに気づいてないワタシ。
ゆっくりゆっくりと自分に言い聞かせながらも
伊奈さんグループを見失ってしまったことで心に焦りがでており、
ちょこっとずつ(伊奈さんグループをさがそうとして)ペースをあげていっておりました。

  10km地点。神村トンネル入り口。コーラの給水(?)がおいしい(6:10)

ちなみに2005年の時の同じ地点は6:13。
結局ぜんぜん「ゆっくり走れていない」ワタシでした。

  14.9km地点。魔のひやしうどんエイド(6:40)

前回はここのエイドのうどんを食べてからお腹が痛くなり
ガソリンスタンドで手洗いを借りた苦い思い出があります。

ですのでここはサクッとパス!!

尾道大橋が見えたのは7時12分。

  尾道大橋。毎度のことながら最初の橋にテンションあげあげ↑

  20km地点

  20.1km地点。適当な距離表示と適当な標識台がいいカンジ(7:14)

尾道大橋を渡り、向島へ。
行程はサクサク進みます。
このあたりはまだ日差しがあまり強くなかったせいもあったのでしょう。

  24.5km地点(7:43)

  スイカがおいしかったです。

  海岸沿いを走ります(8:07)

  因島大橋が見えてきました(8:24)

  29km地点、向島休憩所(8:27)

  30km地点 

ここで向島とお別れです。

でもこの島とお別れするにはえらい階段をのぼらないと
次なる橋「因島大橋」へいけませんねん。

  この坂はいつか上った坂…

やっとこさの思いで因島大橋に到着。

この橋が1,270mですっ!
橋の下の部分を走ることになるので
日差しが直接あたらないのはいいですが、長すぎますっ!

前回は伊奈いいさんに追い抜いてもらったこの橋ですが
今回はあっこさんに追い抜いてもらいました。

でも「なぜ、彼女が自分の後ろから来る???」
もしかしてまたやってしまったのでは?いつものカカり癖??

  あっこさん、おさきにどうぞ(8:49)

走ってる最中は前回の記録なんか頭にないもんだから
気がつかなかったし、
ペースなんてその時その時で
体調とか天候とかによってもちがうものなんだけど、
せめてフルマラソン以上の距離で同じコースを走る時には
前回のペースを腕に書き込んでおくなりして
ちょこっとずつでもペースを確認できるようにするのがよいな、と今になって思います。

快速あっこさまに先をゆずったものの、
橋をわたりきると
「あの」「あこがれの」「オレンジジュースエイド」があることが
わかっています。

こころなしか足がはずみます。

  34.7km地点、因島・アメニティ交流館到着(9:03)

今になって写真を確認するとあっこさんが写ってますが、
オレンジエイドに到着したてのワタシは
放心状態でジュース絞りコーナーへ飛び込んだのでした。

  オレンジ生搾り中

  めちゃめちゃおいしいです

おかわりもいただきましたが、まだまだ身体がおかわりを欲してるなあ…
と思って立ってたら、
エイドのスタッフの方が
オレンジの皮をむいて、サクッと手渡してくれました。

最高でしたで!

…今回はここで第1回トイレ休憩。
わりと冷静で、順調にいけてます。

  気持ちを入れかえて再スタート(9:15)

  35km地点

因島は例によってとっても長く感じました。

とぼとぼ歩いたりしていたら
「やはり」伊奈いいさんに追いつかれました。
けっこうはやいペースで来てたんですわ。ワタシ。

伊奈いいさんは自分のペースを保ちながら
サクサクッと進んでいかはります。

途中、一緒にコンビニにはいってアイスを買いました。

しゃがみ込んで食べようとするワタシ。
伊奈いいさんは、歩きながら食べるということでたったったっといってしまわはりました。

「走る」ということ
「歩く」ということ
「歩かない」ということ
「休む」ということ

いずれも制限時間のあるウルトラマラソンの中では重要なファクタです。
もすこししっかり整理できたらしまなみも完走できそうな気がします。

  40km地点

  40.1km地点、デイサービスセンターふぁみりぃ因島前(10:18)

  みかんゼリー、おいしかったどす

  生口橋(790m)を発見!(10:33)

この橋へのアプローチがまた長いんです。
ループ状になった坂道をのぼらなあきません。

で、橋に上りきったところで記念撮影。

  生口橋LOVE!(10:54)

  ずっと「瀬戸の花嫁」を口ずさんでました

  生口橋をわたりきったところでウルトラマンとウルトラセブンに追い抜かれる!(11:02)

  45km地点

  46.2km地点、田中様宅前(11:13)

  49.6km地点、中間点のB&G海洋センターに到着(11:48)

なんかトマトがおいしかった記憶が残っています。

Tシャツを着替え、気分転換に靴下もはきかえましたが
靴下を脱いでみてドン引きしました。
自分は長距離を走ると左足の親指の爪の部分が内出血することが多いのですが
それはもちろんしてましたが
そのとなりの左足人差し指の爪の回りに巨大な水ぶくれができてました。
どうしようもないのでそのまま靴下をはきかえてスタートすることにしました。

ここのエイドではおにぎりなどたくさんの給食がありましたが
塩分補給をしっかりすることをこころがけました。

  再スタートしてすぐに50km地点がありました

  前回おおいに苦しんだサンセットビーチ

  わりと淡々と55km地点をクリア

  55.2km地点、サンセットビーチエイド(13:20)

  多田羅大橋(1480m)がみえてきたぞうさん

  多田羅大橋。美しい。

  ここを渡ると愛媛県です

  橋を渡りきると自衛隊のヘリコプターに出会いました

  61.4km地点、大三島唯一のエイド・大三島インターチェンジ広場(14:15)

  しまなみ公園というのだそう

  65km地点、人がひとりへったってはります

  大三島橋(297m)。発見したのは15時15分。

  大三島橋から。潮の流れが速い速い。

  大三島橋上

大三島を渡りきると、
次は「伯方の塩」で有名な伯方島。

前回はここで撤収を決意しました。
その時に比べると日もまだ高く、
自分のウデが多少なりともあがっていることを実感しました。

  66.0km地点、大三島を渡り終えたところエイド(15:32)

  お茶の補給だけはとにかくこまめにしました。ペットボトルに入れてもらいます。

このあとは、案外サクサクとすすんだように思います。
途中、3回目のアイスを食べて前回リタイアした「思い出の伯方SCパーク」に到着しました。

  エイドの直前が70km地点

  70.1km地点、伯方SCパーク(16:04)

  そうめんおいしかったです

  塩ようかんの大群

この時点で前回より1時間30分のおつりがありました。

さて、ここからが未踏の部分です。

水分、塩分の補給がうまくいっているので
あんまりダメージはありません。
(だからといってもちろんサクサク走れているわけではありませんが。)

ま、ぼちぼち前へ進めてるってかんじです。

  伯方大島大橋(1165m)に到着(16:36)

  気がつくと周りに人があんまりいない状態になってました。

  大島まで渡りきってから伯方大島大橋をふりかえったところ(16:58)

  75km地点

  75.6km地点、宮窪港前(17:27)

  80km地点

  バラがたくさん見えてきました。

  80.7km地点、吉海町バラ公園(18:30)

  花時計

18時30分をすぎると、さすがに寂しい雰囲気になってきます。
完走をあきらめるひとたちはすでにあきらめているのでしょう。

エイドの撤収時間とにらめっこするようにやってきましたが、
暗くなってくると不安がつのってきます。

自分からあきらめることはしない決意でここまで来ました。
それなりに充実感はありますが、
スタートして12時間ともなると
得体のしれない疲労感と不安感におそわれます。

  サンセット(18:55)

とぼとぼと歩いていると
ジモティと思われる自転車に乗った「私よりやや若めのにいさん」
自分を追い抜いていってはまたもどってくるという行動を繰り返しているのに
ふと気付きました。

そこで読んだ空気によると
「わしがこのあたりを見回ってるかぎりでは、あんたしかマラソンつづけてない。あんたが最終や。」
ってかんじでした。

しばらくワタシの前をいったりきたりするのを繰り返してはりましたが、
ついに話しかけてこられました。

にい「どこまではしるのん?」
ポチ「福山を朝5時にでて、今治城めざしてまんねん」
にい「へぇ、すごいなあ。」
ポチ「暗い時に出発したんやけど、また暗くなってきたから不安ですわ。ぜんぜん電気ないし。」
にい「橋(来島海峡大橋)まで案内してあげよか?」
ポチ「いや、いそがしいでしょうし、遠慮しときます。どうもありがとうございます。」
にい「いや、わしはもう晩御飯たべたし、ヒマやから伴走したげるわ。」

…てなことで、しばらくにいさんと一緒に来島海峡大橋までお話ししながら進むことになりました。

  ついに来島海峡大橋が見えてきた(19:20)

  85km地点

橋はみえましたが、なかなかたどりつけません。

にいさんに、まだまだでっせ、といわれます。

このあたりで釣れる魚は自分が和歌山で釣っている魚とほとんどおなじであること。
チヌはチヌいうけど、ガシラはガシラいわんとカサゴいうことなどお聞きしました。

他愛もない話をつらつらとしながら進み、
大島最後のエイドにたどりつきました。

ここは86.1km、エイドの撤収は19:35だったのですが、
自分が到着したのは時間ぎりぎりだったのにエイドには誰もいてませんでした。

やはり自分がほぼ最終グループで、
エイドのみなさんはどこかでいっぷくしてはるのでしょう。

給食がたくさん残っていたので、
ここまで一緒にきてくれたにいさんと一緒にバナナたべたりトマトたべたりしました。

にいさんにとても喜んでもらえました。
自分のもんじゃなかったのだけど、喜んでもらえてうれしかったです。

にいさんもトロトロペースのワタシの相手で相当まいっていたのではないかと思います。

いずれにしても来島海峡大橋への上り道を教えてもらってからお別れしました。

にいさん、どうもありがとう。

  86.1km地点、第1来島大橋の下Gentleman's Club前から橋の標識(19:40)

さて、橋まで上ってきました。

ライトアップがどんなものかと楽しみにしていたのですが、
こんな感じでした。

  きっとふだんはもっと真っ暗なんでしょうねー(19:57)

長い長い来島海峡大橋、第1大橋が1570m、第2大橋が1515m、第3大橋が960mあります。

なんとか渡りきってついに四国今治に上陸しました。

  91.9km地点、来島第3大橋を渡り終えたところ(20:54)

ここでエイド撤収時間にはじめて遅れました。
ここのエイド、自分では(四国上陸を果たして)それなりにじーんと感動して到着したのに
小野ヤスシとおんなじ声したスタッフ(男性)
「21時になったら競技やめてやー」って言われました。

「やめるゆうても、ここまで来てどないしてやめますのん?」とか思ったりもしましたが
まだ21時まであと6分あるわけだし、
もとよりあきらめる気持ちもなかったので
給水もそこそこに今治市内へ向かいました。

ちなみに、まだ後続のランナーもわずかながらいました。

そこそこ走ると21時のタイムアップをむかえました。

でも、前回も「あきらめない限りゴールで待ってくれている」という暗黙のルールがあり
今回は、その意味では「(時間外ながら)完走確信」状態だったので
安心してとぼとぼとゴールをめざしていました。

が、もうじき最後のエイドステーション(96.2km・伊予銀行前)かと思っていたところに
後方からワゴン車がワタシを確認するように追い抜いていったかと思うと
ちょこっと前のほうで止まらはりました。

で、そこからさっきの小野ヤスシが降りて来たかと思うと
「ゼッケン外しなはれ」(関西弁じゃなかったのでもうちょっときつい言い方だった)といいながら
私の背中のゼッケンのピンを外し始めました。

放心状態のワタシはされるがまま
胸のゼッケンをなぜか自分ではずしながら
「時間外でもゴールはさせてくれるんとちがいますのん?」
ときいてみました。

すると小野ヤスシ、
「いや、マナーの悪いランナーが多いからそれはやめになったんよ。
 前回も道路でひっくりかえってねころがってるやつとか
 救急車呼ぶやつとかでてきたので今回はだめ!」

「そうですんか。でも、このままゴールまであるいても知れてるのに…。
 ワタシどないしてゴールしたらよろしいのん?
 そのワゴンででも乗せてってくれますのん?無念ですけど。」

「あきまへん。タクシーかなんか拾っていきなはれ!」

「いきなはれ!て、あんさん、ゴール地点ならまだしもこんなさびしいとこで
 タクシーなんか通ってるはずありませんがな。
 タクシーどころかふつうのクルマですらまばらにしか走ってませんのに。」

「ゴールへはよいって荷物はよとって帰ってな!ほな、さいなら!」

「…」

てなかんじで放置されてしまい、結局どうすることもできず
ゼッケンだけはずした状態で茫然としながらゴールをめざして歩くはめになりました。

その後、何人かのランナーを追い抜いたりしましたが
ゼッケンをはずされてるのはワタシだけで、
なんだか割り切れない思いで「頭の中真っ白」でゴールめざして歩いておりました。

と、今度は軽四がさっきのワゴン車みたいな感じで近寄ってきて
私の横で止まりました。
今度は若い女性の運転でした。

女性「あのう、ランナーの方ですか?」
ポチ「はい」
女性「お疲れでしょう。ホテルまで送りましょうか?」
ポチ「いえ、ゴール地点に荷物が預けてありますので。」
女性「ゴールゆうたら『テクスポート今治(今治繊維リソースセンター)』ですやろ。
   私そこまで送りますから乗っていってください。」

ポチ「ありがとうございます〜」

地獄で仏とはこのことでした。
途中、もうひとり歩いているランナーを拾ってゴールまで連れて行ってもらいました。
親切な軽四の方、どうもありがとうございました。

いろんな思いをしながら約95キロを踏破し、
心の洗濯をしながらのしまなみチャレンジでしたが
最後でいやな思いをして終わりそうでしたが
最後の最後で親切な一般の方にあたたかい気持ちで接してもらえて救われました。

やはり、人生あきらめずに前向きにやっていればなんとかなります。

伊奈いいさんをはじめ先にゴールしている方とは
連絡がとれなかったので心配していたのですが
やはりゴールで待っていてくださいました。
すみませんでした。

  ゴール地点で撮ってもらった記念写真(21:41)

ゴールのセットは片づけられていましたが異常にハイテンションで終わることができました。

今回もいろんな思いをさせてくれたしまなみの神様、どうもありがとうございました。
また次回の挑戦で楽しませてください。

エイドステーションと到達時間(2011年の記録)
N0.距離
(km)
区間
距離
(km)
エイド設置場所エイド
撤収
時刻
(公式)
到達
時刻
所要
時間
(分)
sec./km
15.05.0福山・キミセ醤油前5:555:39397:48
210.05.0福山・神村トンネル入口6:456:10316:12
314.94.9福山・セブンイレブン前7:356:40306:07
419.95.0尾道大橋下8:257:14346:48
524.54.6向島・肉屋「フジ」前9:107:43296:18
629.04.5向島休憩所9:558:27449:47
734.75.7因島・アメニティー交流館10:509:03366:19
840.15.4デイサービスセンターふぁみりー因島前11:5010:187513:53
946.26.1生口島・田中様宅前12:4511:13559:01
1049.63.4生口島・B&G海洋センター13:2011:483510:18
1155.25.6生口島・サンセットビーチ14:0513:209216:26
1261.46.2大三島・大三島IC広場15:3014:15558:52
1366.04.6伯方島・大三島橋を渡った所16:2515:327716:44
1470.14.1伯方SCパーク16:5516:04327:48
1575.65.5大島・宮窪港前17:5017:278315:05
1680.75.1大島・吉海町バラ公園18:4518:306312:21
1786.15.4第1来島大橋の下Gentleman's Club前19:3519:407012:58
1891.95.8来島第3大橋を渡った所20:2020:547412:46
1996.24.3今治市・伊予銀行前21:00
20100.03.1今治繊維リソースセンター(ゴール)

<参考>エイドステーションと到達時間(2005年の記録)
N0.距離
(km)
区間
距離
(km)
エイド設置場所エイド
撤収
時刻
(公式)
到達
時刻
所要
時間
(分)
sec./km
15.35.3サファ福山ショッピングセンター前5:555:41417:44
210.35.0福山・神村トンネル入口6:456:13326:24
315.24.9福山市高西町・アオキの先7:356:46336:44
420.25.0尾道大橋下8:257:33479:24
524.84.6向島・デオデオ前9:108:12398:29
629.34.5向島休憩所9:558:49378:13
735.05.7因島・アメニティー交流館10:509:31427:22
841.06.0ホットスパー因島店11:5010:447312:10
946.55.5生口島・瀬戸工作所前12:4511:516712:11
1049.93.4生口島・B&G海洋センター13:2012:303911:28
1155.96.0生口島・サンセットビーチ14:0514:1810818:00
1262.16.2大三島・大三島IC広場15:3015:418313:23
1367.75.6伯方島・大三島橋を渡った所16:2517:098815:43
1470.83.1伯方SCパーク16:5517:39309:41
1576.35.5大島・宮窪港前17:50
1681.45.1大島・吉海町バラ公園18:45
1788.26.8来島第1大橋のループを上った所19:35
1892.64.4来島第3大橋を渡った所20:20
1996.94.3今治市・伊予銀行前向島休憩所21:00
20100.03.1今治城(ゴール)なし

教訓
1 水分・塩分・栄養は意識して摂取する。ペットボトルを持ってお茶をもらいながら行く方法がよい。
2 最初は歩くくらいの気持ちのほうがあとあとダメージが少ない。今回もあまり実行できず。
3 食料は持たずともよい。サプリメントはたいへん有用。
4 首が日焼けすると消耗が激しくなる。暑いといえども長袖がよい。

ゴール(?)のあと、まってくださっていたみなさんとホテルが同じでしたので
一緒にタクシーにて移動。

伊奈いいさんの体調が不良だったこと、
みなさんおつかれだったこと等あり早々に解散しました。
私のことずっと心配して待ってくれてはったみなさん、ありがとうございました。おつかれさまです。

翌日はそれぞれ行動が違いましたが
一緒に朝ごはんをいただきました。

いりこだしの味噌汁、めちゃおいしかった。

  ホテルの窓からみえる今治城

帰りも高速バスにて大阪までいきました。
バスの出発を待っている間、しばらく今治港でぷらぷらしましたが、
けっこう楽しかったです。

  今治港

  今治港からの今治城

  港をのぞきこんでいたらカニがいてました

  帰りのバス。いしづちライナー。今度は隣に人がいて窮屈でした。

  旅の思い出

  来年以降の宿題




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