神戸マラソン2013

この秋のシーズンのフルマラソンは、この神戸マラソンひとつにしぼっていました
稽古がなかなか進まず、テンションあがらないまま11月を迎えてしまいました。
直前一週間になってだんだんテンションがあがりだし、
いつもどおり「稽古しなかった自分」後悔しながら遠征当日を迎えました。

神戸まで当日移動すると相当早起きしなければいけないし、
受付の日とあわせて2往復するのも面倒なので前泊することにしました。
宿舎は直前になって神戸駅の近くの公共の宿が確保できました。

さて受付の日。
お昼前に橿原を出て近鉄、阪神と乗り継いで三宮へ。
EXPOを楽しみました。

  受付風景         

  ゼッケン抽選で当たりがついていたよ         

  シャンプーのセットでした         

大きくて重い荷物にはなりましたが、
やはり「当たり」となるとうれしいものです。
スタッフも「奥さんにどうぞ」と言って渡してくれました。
今回は家にお土産を買う余裕なく帰宅したので、
帰宅後に事情を話して奥さんに渡すと奥さん、やはりよろこんでくれました。

  かねてつのてっちゃんと記念撮影         

  コベルコスティーラーズのコーロクンと         

  キャプテンタワー君         

有森裕子さんのトークショーをやっていました。
「なんで」でなく「せっかく」という発想をしなさいというお話が心に残りました。
「なんで」と思うと否定語が続いてテンションが尻下がりになるのだそうです。
たとえば
「なんで雨になっちゃんだよう」とか
「なんで稽古してこなかったんだろう」とか。

逆に「せっかく」という言葉にはプラス思考の言葉が続くそうです。
「せっかく出場できたんだからできるとこまでいってやろう」とか
「せっかく応援してくれているんだから楽しんでやろう」とか。
なんか参考になるお話でした。

  有森さん・その1         

  有森さん・その2         

  有森さん・その3         

受付後は、宿舎そばにある湊川神社へいきました。
当日は関西文化の日で、宝物館が無料で入れました。
楠木正成のことてんこもりでしたが、有料だったら入ったかどうかは「?」です。

  湊川神社。翌日のマラソンのコース上でもあります。         

宿舎に入って明日の準備。
チャリティゼッケンというのを採用していて申し込んでおくと背中用のゼッケンを用意してくれます。
チャリティ費用はフレンドシップバンクに寄付されます。

  チャリティゼッケン

神戸マラソンの大会テーマは次のとおり。
ただ単に地域おこしとかエンターティメントだけを目的にしてないところがいいです。

神戸マラソンは、「自分のために走ること」はもちろんですが、
それ以上に「人々のために走る」マラソンを目指しています。

その根底にあるのは、阪神・淡路大震災からの復興、そして現在にいたるまで
「手を差し伸べていただいた国内外の人々や地域へ感謝の気持ち」を
表明する大会にしたいという想いです。

創造的復興を果たした兵庫・神戸の姿や、震災の経験・教訓を世界中の
被災者に提供していくという行動は、すべての人が「仲間」であり、
喜びも悲しみも分かち合うという考え方にもとづいています。
また、兵庫・神戸を訪れていただいた方にとって、
最高のおもてなしに出会える大会にしたいという想いも、
「仲間」という意識にもとづいています。

自分のためだけでなく、被災された国内外の人々のためにも走る大会へ。
走るだけでなく、兵庫・神戸の魅力も楽しんでもらう大会へ。

そんな神戸マラソンのもつチカラをさらに大きなものにして、
国内外でたいへんな被害を受けている人々や地域へ
「エールをおくる」マラソンにしたいと考えています。

晩ご飯は宿舎そばのもっこす総本店で中華そばでカーボローディングし、サクッと寝ました。

  もっこすの中華そば

当日は朝5時半に起床。
7事の電車に乗っても5分で三宮までいけてラクチンでした。
三宮駅からはすでにマラソン体制になっていて、
テロ対策などもあって何度もゼッケンと手荷物の確認がありました。
ボランティアの人たちも仕事が増えてたいへんだ。

集合ゾーンはルミナリエの会場でもあり、神戸ならではの感じがしました。

  列ができているのはトイレのせいです(8:00)

朝、寒いと思ってサロメチールを腰や足にぬりたくってきたのですが、
日陰は寒かったものの日当たりのよい場所は暖かく、いい天気に恵まれました。
結局、一日とおしていいお天気で、日焼け止めを怠ったので
ずいぶん日焼けしてしまいました。

荷物預けは8時15分まで、スタートゾーン整列は8時50分までで
スタートは9時でした。
申告タイムはそんなに速くなかったと思いますが、
ベストタイムがいちおう東京マラソンで4時間50分を切っていたからでしょうか、
Cゾーンというけっこう前の場所でした。

  スタート前(8:30)

スタート前のイベントで、震災・津波犠牲者への黙祷タイムがありました。
このマラソンは感謝と友情と銘打っており、
コンセプトがしっかりしていていい大会だと思います。
過度に商業主義でないし、ボランティアや応援のみなさんは「楽しみ方」をよく知っているし、
スタート前から前身の「神戸全日本女子ハーフマラソン」同様お気に入りの大会になりました。

  スタート!!(9:00)

神戸のいいところでありかつ自分にとって難儀なところは声援がすごいところです。
稽古が不十分だったので、明石海峡大橋まではなんとか歩かずにいこうと思っていたのですが
フルマラソンにしては現在の実力不相応に超ハイピッチで元町、長田とすすんでいってしまいました。

  有森さん、朝原さん、高石ともやさん(9:05)

  有森さん相変わらずハイテンション!(9:05)

  広い通りにでたよ(9:06)

  元町(9:10)

  南京町(9:10)

  じぇじぇじぇ!潮騒のメモリーズ発見(9:11)

  なかなかピッチが落ちないっ!(9:44)

  鉄人28号をちらっとみるが逆光だ〜(9:46)

このあたり、例によっていれこみすぎで、
もうちょっと抑えていくべきでした。
(いちおう次回に向けての反省ということで…。)

  お、浜中やんか!(9:50)

  おおお、浜中、浜中!(9:50)

いちおうこの時は浜中選手置き去りにしてさくっと抜いてしまいましたが、
彼はじっとペースを守ってエネルギーをためこんでいたようで
結局後半になって歩いているところを追い越されました。
(浜中さんの記録は5時間30分だったとあとでテレビで知りました。さすがプロ!)

  10kmあたりか。須磨にでたところ。(10:02)

クォーターマラソンのゴール付近で矢野選手にハイタッチしてもらいました。
浜中といい、矢野といい、最近の阪神の選手は男前が多いな。

  折り返してきた先頭集団と行き違い(10:17)

  海に目をやると大漁旗を掲げての漁船からの応援!(10:21)

  見通しがいい塩屋駅のあたり(10:25)

  15km過ぎ。やっと明石海峡大橋が見えてきた(10:42)

まだ歩きだしてはいませんが、
神戸マラソンのコースって終盤の35kmの浜手バイパスの上りだけがきついのかと思ってたら
小刻みにアップダウンがいっぱいあるのね。
ずいぶん心が折れそうになりました。
でも、明石海峡大橋までは歩かないって決めてたからなんとかふんばりました。

  折り返してくる人もずいぶん増えてきました(10:45)

明石海峡大橋、さすが世界一だけあって見えてるのになかなか近づきません。
やっとこさ折り返してからいまさらながらのように気づいたのですが
まだ中間点ではなかったのでした(ちなみに折り返しは17.6km地点でした)。

  折り返しましたので明石海峡大橋がバックです(10:59)

  ドナルドダック速い(11:17)

  演奏ありがとうございます(11:18)

  まだ歩いてませんが足つってきました(11:33)

  だいぶヤバいです(11:48)

結局23キロくらいまでは快調にとばしていけましたが、
25キロくらいで足がつってしまい、まったく走れなくなりました。

10月のユリカモメや11月に入ってからの西宮国際ハーフでは
スタミナ切れを痛感したので
タブレットやゼリーを仕込んでエネルギー切れはちゃんと対策できていたのですが
稽古不足による筋肉のギブアップはいかんともしがたいです。
やむをえず足の筋肉をだましだまし歩いて進むことになりましたが
復路も応援がすばらしく、
特にハーバーランド付近では熱烈な応援があり、
今度参加するときはペース配分をしっかりしないといけないなと思いました。

  ついに歩きだしてしまいました(12:09)

  だいぶまいってます(13:33)

  目線がうつろです(13:33)

ハーバーランドの熱い応援は忘れられません。
ハーフマラソンの時はここがゴールでした。
で、ここからが強烈なのぼりの浜手バイパス、自動車専用道なので人はいないはず。
…だったのですが、あちらこちらにボランティアスタッフが立っていてハイタッチしてくれます。
涙ちょちょぎれでした。
ハイタッチでずいぶん元気をもらい、
少しはファイティングポーズをとれるようになりました。

  浜手バイパスからポートタワー(13:46)

  神戸大橋通過中(14:12)

  神戸学院大の周回コース(14:24)

  最後のふんばり中(14:26)

  お、てっちゃんが待っててくれたぞ!ハイタッチ!(14:26)

  あと2キロ!(14:36)

  あと1キロ!6時間切りピンチ!!足がいうこときかん!!(14:46)

意識もうろうとしながら腕だけは振ってなんとか前へ進んでいると
ゴール100メートルほど前で有森さんがハイタッチで迎えてくれていました。
ちょっと復活して最後のひとふんばりです。

  もうちょっとで6時間切り(14:59)

  やったー!ゴール!@(14:59)

  やったー!ゴール!A(14:59)

  ふぅ!ほっとした!(14:59)

なんとか6時間には収めることができました。
出だしは調子よかったので5時間切りを目論んだ時もあったのですが
42キロという長旅は体調にいろんな変化が起きてなかなか思い通りにはいきません。
足がつりだしてからはなんとか動きをとめないで
6時間におさめるのに必死でした。

後半戦は特に足がつって意のままにならないというもどかしさと
応援のすばらしさと
ボランティアスタッフのあたたかさに
ずっと泣きながら進んでいました。

  タオルかけてもらいました(15:02)

  完走メダル〜(15:04)

次回挑戦するときは、こんどこそしっかり稽古して
記録はさておきできるだけ歩かないで完走をめざしたいと思います。
反省のため、過去のよかった記録とスプリットタイムをくらべておきたいと思います。

2003ホノルル 2005福知山 2006ソウル 2008いびがわ 2009長野 2010東京 2012大阪 2012奈良 2013神戸
スタート 5:12 8:57 8:34 4:45 5:20
5km 35:05 35:40 39:42 40:18 35:41
10km 1:04:06 59:07 1:05:47 1:04:39 1:10:22 1:11:47 1:05:12 1:06:59
15km 1:33:17 1:33:46 1:39:55 1:44:04 1:34:15
20km 2:06:42 2:06:48 2:03:12 2:09:54 2:20:03 2:06:59 2:12:47
ハーフ 2:19:52 2:13:16 2:00:58 2:13:33 2:09:30 2:16:07 2:28:57
25km 2:37:27 2:32:37 2:39:31 3:11:18 2:42:24
30km 3:11:52 3:12:42 3:06:26 3:12:20 3:55:03 3:37:40 3:49:03
35km 3:54:41 4:04:33 3:48:54 4:45:47 4:24:29
40km 4:48:06 4:37:06 4:55:38 4:29:15 5:35:49 5:11:43 5:35:53
42.195km 5:39:00 5:13:10 5:10:34 4:56:04 5:18:51 4:49:04 5:55:57 5:28:08 5:59:25




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