おふくろのふるさとをたずねる旅

おふくろがなくなったのは2020(令和2)年の5月、
わたくしが奈良市内におつとめしていたときでした。

コロナが猛威をふるいはじめていたときで、
とにかく家から外に出ないようにというキャンペーンが盛んになっていて
体操やグランドゴルフなど運動の機会を奪われたおふくろが
運動不足→ストレス蓄積→大動脈解離発症へと進んでいったといまでも思っています。

当時の上司のご配慮で、
おふくろの最期を看取ることができ、
気がすむまで供養できたのはほんとうにありがたいことでした。

おふくろをおくって、
ひと息ついた初盆のあとにおふくろの生まれ故郷である
栃木県の鹿沼地方を妻とゆっくりたずねてみようと当時思っていたのですが、
コロナがまったくおさまらず、
それどころかますます拡大して約2年は自粛生活が続きました。
その間に私の身にはたいへんなことがおこりました。

2021年、おふくろの一周忌をすませてすぐに
こんどは自分が自宅2階の階段で頭から落ちて鎖骨を折る大けがをしてしまい、
手術入院中に脳梗塞を発症
その後いろいろとありましたが、約1年の休職をへて社会復帰し、
息子夫婦が結婚式を挙げたころからなんとか調子を取り戻してきて現在に至ります

思いたってから2年越しになりますが、
おふくろが亡くなるまえからもういちどいきたいといっていた日光もまじえて
夏休みを利用してあまり計画をたてずにいってきました。

2023年8月19日(土)

橿原神宮前→大和八木→名古屋→東京→宇都宮というルートで栃木へむかいました。

  八木から名古屋まではひのとり

  ひのとりがやってきたー

  先頭1号車のプレミアムシート(^^)

  確保するのが遅かったので見晴らしはビミョー

…とはいえ、たいへん快適なひのとり号でした(^.^)

  たいへん楽しい(^^)

  名古屋でのぞみに乗り換え

  のぞみ入線〜

  往路の切符たち

  のぞみ車内(^^)

  たいへん楽しい(^^)

  東京駅でやまびこに乗り換え

車窓からの景色をたのしんでいたら
あっというまに宇都宮についてしまいました。

駅の近くで予約しておいたレンタカーを借り、鹿沼をめざします。

…が、その前にコレクションを続けている各県の護国神社めぐりというのがあるので
栃木県護国神社へいきました。

栃木県護国神社には大きな万葉歌碑もあり、
万葉歌碑のコレクションもふえました(^^)

  でっかい万葉歌碑〜

歌の内容は、

今日よりは 顧みなくて 大王の 醜の御楯と 出で立つ我は (万葉集 巻20-4373)

というものでした。

今日からは 自分のことを顧みることなく 天皇の強い楯として私は出発する

という勇ましい歌です。

  鳥居から本殿

  本殿

たいへん立派で、雰囲気もあります。
パワースポットです。

  役立たずの御柱とは何ぞなもし?

  特攻隊の慰霊碑

  いただいた御朱印

万葉歌碑と御朱印をゲットしたあとは本日のメインディッシュの鹿沼へと向かいます。

  とりあえずできたばかりの市役所新庁舎へきてみた

  鹿沼市はいちご市だったのか(^^)

  天国のおふくろ様、鹿沼へきたよ!

鹿沼へは記憶が定かでないくらいちいさい頃に
法事かなんかでおふくろに連れてきてもらったようなかすかな記憶があります。
夕方、巨人の星のテレビをやっていた記憶も(^^)

市役所の中へは入れなかったので、かるいお昼ごはんにしました。
ケンミンショーで情報を仕入れていたにらそばを提供しているお店をいくつかさがしてあったので、
無難なところのまちの駅・新鹿沼宿にある大越路(おおこえじ)へいってみました。

  とても食べてみたかったにらそば(^^)

素朴な味でたいへんおいしかったです(^^)

  屋台がいっぱいでてくる鹿沼秋祭りのポスターにテンションあがります

  宇都宮駅で買ってあった日光ぷりん亭のプリンをデザートに(^^)

おふくろへのお供えとして鹿沼の親戚から送ってもらったことのあるはとむぎサブレなど土地土地のおみやげをかったあとは
これまたお楽しみのひとつであった屋台をみるために屋台のまち中央公園屋台展示館へいってみました。

  銀座一丁目屋台(白木彫刻黒漆塗屋台:江戸時代)

黒漆塗の車体を豪壮な白木彫刻で飾るこの屋台は、
鹿沼屋台の歴史を物語るものです。
鬼板(おにいた)、懸魚(けぎょ)の「玉に龍」など、龍の彫刻が多く、
脇障子の「鷲に猿」の構図も見事です。

…と解説されています。

  銀座二丁目屋台(白木彫刻白木造屋台:江戸時代)

鬼板と懸魚の雄大な「桐に鳳凰」、
高欄下(こうらんした)と車隠しの全面を飾る龍、
繊細華麗な外欄間など、全体に調和がとれた構図が見どころ。
古くからの鹿沼屋台の中で、唯一柱飾り彫刻を有しています。

…と解説されています。

  上から見てもすごいねえ!(銀座二丁目屋台)

  こちらもすごい(銀座一丁目屋台)

  銀座二丁目屋台の車軸ですと!

  久保町屋台(彩色彫刻黒漆塗屋台:江戸時代)

  久保町屋台を横から

内部まで黒漆塗りが施され、
ふんだんに使われた金箔や錺金具(かざりかなぐ)、
細部まで丹念に彩色された彫刻など、
豪華絢爛さでは他に類をみない屋台です。
渾然一体となった鬼板、懸魚の金龍が最大の見どころです。

…と解説されています。

  鹿沼来訪記念(^^)

  展示館の入り口にありました

  龍がいかついです

鹿沼秋祭り、10月の第2土日にあるようなので、
死ぬまでには一度いってみたいです(^^)

鹿沼はみどころがおおむねひとところに集まっていてたいへん回りやすかったです。
次に訪ねたのは今宮神社。

  たいへん美しい

  御朱印いただきました

次は鹿沼高校へ。
鹿沼高校の前身は栃木県立鹿沼高等女学校です。
おふくろが父親(わたくしの祖父、金三郎じいちゃん。)の商売の都合で
奈良県にひっこしてしばらくするまでかよっていた女学校ですな。
猛勉強して合格し、誇らしかった、みたいなことを小さい頃からきかされていました。

そもそも当時としては女学校へ通わせてもらえるのは数限られた子女だったことが
誇らしかったのでしょうなあ。

  正門にたどりつきました

  おかあちゃん、やっときたで!学校の名前かわってしもてるけど!

学校は開いてなさそうだったので
これ以上の侵入(笑)は控えさせていただきました(^^)

このあとは、相続の時におふくろの原戸籍をとりよせてわかった
おふくろの本籍地をたずねてみました。

本家のあったあたりなど
カーナビにいれてみたりしてさがしてみましたが
結局、家屋敷の形跡のあるところにはたどりつきませんでした。
捜索をあきらめた付近でコンビニがありましたので
栃木県名物のレモン牛乳を購入してのどの渇きをうるおしました。

  これはぜひ全国展開してほしい味(^^)

コンビニで買い物するのに車をおりたタイミングで
今回のレンタカーのナンバーの写真を撮ってみました。

  なぜとちぎナンバーは「栃木」でなくて「とちぎ」なのか???

このあと、やっとこさ本日の宿泊地・日光へ向かう気になりました。
鹿沼は日光への入り口であると認識していましたが
けっこう時間がかかりました。
このへんの距離感からすればあたりまえなのかな。
日光は避暑地でもあるし。

平成の市町村大合併のせいで、鹿沼市のとなりが日光市になっちゃったのかもしれない。

宿をとったのは日光東照宮のすぐそばで、
こちらを拠点に二泊してゆったりと日光を堪能する魂胆でした(^^)

本日の晩ごはん(^^)

   

   

  おつかれちゃん!

2023年8月20日(日)

たいへん気持ちのよい朝、窓の外の大谷川が美しいです。
朝風呂からスタートしました。

  露天風呂からも川の景色がみえました(7:09)

  日光の朝はすがすがしい(^^)

まずは東照宮へ気合い十分で出発しました。

  東照宮〜(8:41)

  やはりパワースポット!

  石鳥居

  五重塔(国宝)

  表門

  ほな、まいります〜

  上神庫(かみじんこ)

象さんがいてはります(^^)

  見ざる、いわざる、聞かざる

三猿の彫られている神厩舎は重文です。

  陽明門が見えてきた

  銅の鳥居

  訪問記念。ふたりとも首タオル(笑)

  いよいよ陽明門にむかうのじゃ(^^)

  国宝陽明門〜

  陽明門ドーン!

30種類近くの霊獣、故事逸話にちなんだものなど508体の彫刻が飾られ
一日中見飽きないことから「日暮門」ともよばれております。

  自撮り棒ブームです(^^)

  唐門(国宝)

  唐門ドーン!

  唐門通過記念

  塀なんかも美しいです

  何だったかおぼえていません(^^;

  とにかく圧倒される造りでした

  眠り猫(国宝)

  坂下門から奥宮までけっこうかかります

  奥宮拝殿

  鋳抜門

  宝塔(重文)

  石段は207段あるのだそうです(^^)

奥宮からくだりの石段をもどりながら
「もうこんど東照宮に来る機会があったとしてもここまではこられないだろうなあ」
と思ったりしていました。

  招き猫の裏側には雀がいました(^^)

眠り猫までもどってきたところで大雨にあいました。
でも、通り雨ってかんじですぐにあがってくれました。
山地の気候は変わりやすいですね。
でもすぐにあがってくれてよかった。

  陽明門をでたところ。これから鳴き竜です(^^)

本地堂(薬師堂)は撮影禁止だったので
なにも写真が残っていませんが、
鳴き竜は「まずまず」という感想でした。
最近はあちこちに鳴き竜がありますのもね。
小さい頃、おふくろに「日光の鳴き竜はすごい!」といわれて育ったのですが、
そういう意味では拍子抜けだったかもしれません。
お坊さんの説明も事務的で、あまり心に響きませんでした。

  さて、次のところへ向かいますかね(^^)

  ところで、東照宮の御朱印は書き置きでした

  さて、右にいくか左にいくか?

  右は二荒山神社

  左は輪王寺大猷院

  大猷院にいくことにしました

大猷院は三代将軍家光公の廟所。
「東照宮をしのいではならない」との家光公の遺言により控えめな造りだが、
細部にこだわった意匠がすばらしい。
…とあります。

  まずは仁王門(重文)

   仁王さま

  仁王門からふりかえった景色は雰囲気よろしいな(^^)

  二天門(重文)

  苔むした石仏が風情あります

  それにしても豪華というよりド派手なものが多い日光です(^^;

  持国天

  広目天

  夜叉門(重文)

  唐門(重文)

拝殿ではお話をきくことができましたが
なんだかふだん菩提寺できいているような話ではなく
結局ものを購入するのを勧められたようなきがしていまいちでした。
金色の破魔矢とか売っていたな。

  帰り道、夜叉門の表と裏に鮮やかな夜叉がいることを発見!

  左は鳥摩勒伽(うまろきゃ)。左手に弓、右手に矢を持つ。象の膝当てをしてます。

  右はけん陀羅(けんだら)。右手に斧をもってます。

  正面にまわってみて左が陀毘羅(びだら)。膝当てからナマズが見えてます。

  正面右が阿跋摩羅(あばつまら)。

いっぱい守り神をみてきて
「作った人は、作ってるときに怖くなってこなかったのだろうか」
と思ったりしました。
自分には怖くて無理。

  灯籠とか杉木立とかいい感じ。あと、手すりがあるのも助かりました。

  二天門へと下っていきます

二天門の裏側にも風神雷神がいました。

  風神

  雷神

  大猷院の御朱印。こちらは入るときに朱印帳をあずけておくシステムでした。

石段がたいへんだった大猷院をでて、
こんどは二荒山神社へ。

  ご神木

  朋友神社

  二荒霊泉

  「知恵」「酒」「若返り」

二荒山神社はいまいちだったかなー

  御朱印

  楼門は二荒山神社と東照宮の連絡門みたいでした

  けっこう汗かいてました

次にいったのは東照宮の宝物館。
こちらは撮影がすべてだめだったのでなにも記録が残りませんでしたが
家康公の武具や書画などが展示されていてそれなりに見応えがありました。
ま、リピはしなくていいかも。

  おひるは宝物館に併設されている上島珈琲でクラブハウスサンド

この日は日程が山盛りだったので、
次の旅程へと向かいます。

  五重塔の前はあいかわらず外国からの観光客がいっぱい

  東照宮は苔と豪華な建造物の対比が美しかった印象

  ほな、ホテルへもどって着替えてから出発〜

次の目的地は中禅寺湖でございます。
なのでいろは坂。
カーブにそれぞれ「い・ろ・は・に…」とふってあるのが興味深かったです。

  ずっとこんなかんじでした

  海抜1,173m

  明智平展望台(海抜1,274m)

  英国大使館別荘記念公園

  うむ、幸せである!

  中禅寺湖は男体山の噴火で川がせき止められてできた湖

  避暑地としても紅葉スポットとしても有名

  イタリア大使館別荘記念公園

  華厳の滝

  ここに来たかったのじゃよ(^^)

あちこち回れてたいへん目も心も満足できた一日でした。

本日の晩ごはん(^^)

   

   

2023年8月21日(月)

  朝ご飯に湯葉のお鍋がありました

  本日は輪王寺から

  朝イチの輪王寺はすいていました

  三仏堂(重文)

  とにかくでかいよ!

  今日も暑くなりそうです

境内をずいぶん歩きまわりましたが
こちらも撮影不可だったのでなにもありません。

とにかく仏さんが金ピカで、でかかったことや、
孔雀にのっかった仏さまがいたことなどが記憶に残っています。

あと、徳川家康ブームだったこともあって
家康公の像が初公開されたりしていました。

  御朱印

このあと、日光田母沢御用邸記念公園でまったりしました。

1899(明治32)年に嘉仁親王(大正天皇)のご静養のために造営され、
1947(昭和22)年に廃止されるまでの間、三代にわたる天皇・皇太子が利用したところを
栃木県が復原したものだそうです。

当時は避暑地としてすぐれていたのかもしれませんが、
今となっては冷房設備がないので暑くて暑くてたまらなかったです(^^;

音声ガイドを使いながら邸内を散策(!)するのが
たいへん快適でした。
少し皇族気分を味わえました(^^)

  中庭(?)みたいなところ

  謁見所

  広いなー

  涼しげやなー、暑いけど(^^;

  やっぱり襖絵が本格的やわ(^^)

  やんごとなさげや!

  うむ、われわれもやむごとなし(^^)

  シダレザクラ

  ガクアジサイ

  なかよし夫婦@(^^)v

  セミものどかで、ちかよっても逃げません(^^)

  天気もよくて目が癒やされました

  なかよし夫婦A(^^)v

  防空壕があったよ

  三日間お世話になったのはミラージュ(^^)

帰る途中で東武日光駅に寄って日光さかえや揚げゆばまんじゅう本舗の
揚げゆばまんじゅうを買って食べました。
塩加減が絶妙でした。

  あったかいうちがめちゃウマ

最後は宇都宮駅。
ケンミンショーで知った餃子像をみつけました。

  いちどこわされちゃったことがあるみたいですね

  餃子像さまと

  駅で焼き餃子と水餃子をたべました

  帰りも新幹線

  新幹線のなかでレモン牛乳三昧(笑)

  近鉄名古屋駅で。楽しい旅行だったよ〜




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