未詳 巻14-3414
   
  伊香保ろの やさかのゐでに 立つ虹の
  現はろまでも さ寝をさ寝てば
口訳   伊香保の八尺の堰(せき)に立つ虹のように
  はっきり見えるくらいに明るくなるまで、一緒に共寝できたらなあ。
場所  群馬県高崎市山名・高崎自然歩道 (揮毫者・深井雙葉)
原文    
  伊香保呂能 夜左可能為提尓 多都努自能  
  安良波路万代母 佐祢乎佐祢弖婆
写真 


2023.7.9
虹は、中国の『詩経』では邪淫のものとされていたため、
それが継承され、上代の人々にとっても忌み憚られるものだったそう。
また、蛇神の顕現として畏怖の対象とされていたことから、
ここでは、神的なものが目に見える形で現れ出ることを意味する「立つ」という言葉が使われています。
「虹」を詠った歌は『万葉集』中ではこの1首のみ。






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